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酉
「酉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
》、始めて至り、大唐の船師と合戦《たたか》う。日本《やまと》利あらずして退く。己
酉《つちのととり》(二十八日)……さらに日本《やまと》の乱伍《らんご》、中軍《ち....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
子を改めて、「年はの。」と、仔細《しさい》らしく尋ねたそうです。「男は二十三――
酉年です。」「女はの。」「十七。」「卯年よの。」「生れ月《づき》は――」「措《お....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
(午前六時)から午《うま》の刻(十二時)までの半日を泰親の祈祷と定め、午の刻から
酉《とり》の刻(午後六時)までの半日を玉藻の祈祷と定め、いずれに奇特があるかを試....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
なにを紹介してよろしいか頗る選択に苦しむのでありますが、その中でわたくしは先ず『
酉陽雑爼』のお話をすることに致します。これも『捜神記』と同様に、早くわが国に渡来....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第五の男は語る。 「唯今は『
酉陽雑爼』と『宣室志』のお話がありました。そこで、わたくしには其の拾遺といったよ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
むかって隊を組んで行く。朝の辰どき(午前七時―九時)に初めてその前列を見て、夕の
酉どき(午後五時―七時)にいたる頃、その全部がようやく行き尽くしたのであって、そ....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
の催眠術にかかっていたのだろうか。」 第四の女は語る。 わたくしは文久元年|
酉歳の生れでございますから、当年は六十五になります。江戸が瓦解になりました明治元....
「怪塔王」より 著者:海野十三
た鶏のようにあわてとるじゃないか」 「いや、あわてるだけのことはありますよ。私は
酉の年ですからね」 「
酉年は知っている。大変の方はどうしたのか」 「そ、それです....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
白な仁体じゃ……化……仁右衛門よ。」 「何い、」 「暗くなったの、」 「彼これ、
酉刻じゃ。」 「は、南無阿弥陀仏、黒門前は真暗だんべい。」 「大丈夫、月が射すよ....
「蟹満寺縁起」より 著者:岡本綺堂
約束したのだ。 (娘は恐れて黙す。) 蛇 おまえの家はちゃんと知っている。今夜、
酉の刻の鐘が鳴るのを合図に、おれはお前のところへ婿入りするのだ。いいか、忘れるな....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
いながら、撮みながら、その色もの、また講釈、芝居の立見。早手廻しに、もうその年の
酉の市を連れて歩行いた。従って、旅費の残りどころか、国を出る時、祖母が襟にくけ込....
「迷信解」より 著者:井上円了
入り、何年より無卦に入ると申す。有卦は吉にして無卦は凶である。例えば、木性の人は
酉の年八月
酉の刻に有卦に入り、卯の年まで七年間を吉とし、右七年を経れば八年目より....
「古事記」より 著者:太安万侶
の國に歸り、旗を卷き武器を納めて、歌い舞つて都におとどまりになりました。そうして
酉の年の二月に、清原の大宮において、天皇の位におつきになりました。その道徳は黄帝....
「こがらし」より 著者:岩本素白
らでも富士も筑波も見通しで、分けても北の筑波おろしが身に沁みたのである。 一の
酉が済んで七五三の祝い日ごろに成ると、大拡の木の葉が吹き落され、毎日こがらしが残....