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酋長
「酋長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酋長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
を恣《ほしいまま》にした。……
あらゆる罪悪の行われた後《のち》、とうとう鬼の
酋長《しゅうちょう》は、命をとりとめた数人の鬼と、桃太郎の前に降参《こうさん》し....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
意見にかなり賛成の声が出て、何れも京都に家をもった生徒ばかりだった。結局仮装は「
酋長の娘」という無意味な裸ダンスに決った。豹一は立って、不参加を表明した。赤井も....
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
さま殺されてしまう。金の代りに交易される。祭壇の前の犠牲となる。時としてはまた、
酋長が客膳を飾る、皿の中の肉となる。 けれども彼等奴隷は、この残酷な主人の行い....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
たん復興されていたアレキサンドリアの図書館を掠奪し、更に三〇〇年後にはアラビアの
酋長カリフ・オマール(Chalif Omar)がこの図書館のわずかに残存していた....
「河明り」より 著者:岡本かの子
慰めなくちゃならない煩悩があるのかね」と若い経営主は云った。「そんなにチッテ族の
酋長のような南洋色になっても」 社長は、「ある――大いにある」と怒鳴ったが、誰....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
はじまるのだった。 「とんでもねえ。|荷担ぎにゆきァ、死にに往くようなものさァ」
酋長がぐいぐい棕櫚酒をあおったり印度大麻を喫ったり、すこぶる上機嫌のなかでもこれ....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
よりも、むしろ、武器の機械的優劣によるものである。かつ尚武心は発達した。野心深い
酋長等は、互いに政略を競い始めた。 グンプロウィツとラフエンホフアとは、この種....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
芋やバナナやパパイヤや、それから魚などだ。それらは自然に島にたくさんなっている。
酋長のゆるしさえあれば、かってにそれをたべることができる。着るものは木の葉や木の....
「地球要塞」より 著者:海野十三
御挨拶《ごあいさつ》申し上げよう。吾輩《わがはい》は、X大使である。クロクロ島の
酋長《しゅうちょう》黒馬博士《くろうまはかせ》に、恐悦《きょうえつ》を申し上げる....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
4 「おい、たいへん、たいへん」 五人の原地人|斥候は、酒をのんでいる
酋長のところへ、とびこんできた。 「なんじゃ、騒々しい」 「たいへんもたいへん。....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
みんな高い木の上に、まるで鳥の巣のように、家をつくって住んでいる奇妙な島である。
酋長ミンチの住居は、大きな九本の椰子の木にささえられた大きな家で、遠くからみると....
「マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
ですか。」 僕もあまりくわしいことは知らない。しかしこの土地はその昔、原住民の
酋長によって支配せられ、シナの明朝に封ぜられて王となって、爾来引きつづいて燕京に....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のは、ヘンドリック・ハドソン船長がこの土地を発見するよりも前に、インディアンの老
酋長で、種族の予言者か妖術師であった男が、ここで祈祷をおこなったのだとも言ってい....
「酋長」より 著者:岡本かの子
った。すると、島吉は矢庭に鋭い眼をして女の子を睨み込んだ。その眼は孤独で専制的な
酋長の眼のように淋しく光っていた。....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
い唇を翻えして訳のわからない歌を怒鳴りながら、輪をつくって踊っている、その真中に
酋長の娘とでも云いたいような、若い女と一|疋の大狒々とがふざけ散らしながら、お客....