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配
「配〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
配の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
は多い、いろいろの店の並んだ往来。少年はそこを通りかかり、サンドウィッチ・マンの
配《くば》っている広告を一枚貰って行く。
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縦に見....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
えて、一晩の中に御行方《おんゆくえ》が知れなくなった。」
「大臣様は大そうな御心
配で、誰でも御姫様を探し出して来たものには、厚い御褒美《ごほうび》を下さると云う....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
はしないか? 慶応《けいおう》か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年
配も我々と同じくらいの男だ。色の白い、優しい目をした、短い髭《ひげ》を生やしてい....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
太夫は突然真夜中から、烈しい吐瀉《としゃ》を催し出した。喜三郎《きさぶろう》は心
配の余り、すぐにも医者を迎えたかったが、病人は大事の洩れるのを惧《おそ》れて、ど....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
時のほかはいつも微笑を浮かべている。しかももう今は南京虫に二度と螫《さ》される心
配はない。それは××胡同《ことう》の社宅の居間《いま》に蝙蝠印《こうもりじるし》....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
るんですが、……」
その声はどうもKらしくなかった。のみならず誰か僕のことを心
配してくれる人らしかった。僕は急にわくわくしながら、雨戸をあけに飛び起きて行った....
「運」より 著者:芥川竜之介
がら、そっと入口まで這《は》って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案
配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
光に、暗い中でも文字だけは、ぼんやり浮き上らせているのです。 婆さんの前には心
配そうな恵蓮が、――いや、支那服を着せられた妙子が、じっと椅子に坐っていました。....
「初雪」より 著者:秋田滋
がぬけでもしたように、来る日も来る日も、雨が、空に向って刄のように立っている、勾
配の急な、大きな屋根のスレートのうえに降りつづけた。道という道は泥河のようになっ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
なれど清く住なし何業とはなけれど豊げなり。後に聞けばその辺三四ヶ所の地所家作の差
配をなす者なりとぞ。予がこの家に宿して八日目の事なりき。桜時なり、三社の祭りなり....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、パリおよびローマの文明の傾向を論じたりしたが、一方では王立協会の前途について心
配し、なおその一節には、 「旅行から受くる利益と愉快とを貴ぶことはもちろんである....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
。そのうえ、彼は、自分の小さな帝国である教室に君臨するときの圧迫的な威厳や絶対支
配権をいっさい投げうって、おどろくほどやさしくなり、気に入られるようにした。彼は....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
間に、また自分たちを見捨ててどこかへ行ってしまいはしないだろうか。彼等はそれが心
配だったのである。 しかし、彼等はしつッこい不幸に苦しむだけ苦しんで来たのだろ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
ていた。正午だった。鋤が一丁、傍の馬鈴薯畑の中に、まるで故意に置いてあるような按
配に突立っていた。 私はそれを抜きとって戻って来た。そして、鉄棒でも振り上げる....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
帰ってしまいました。 太郎右衛門は拾った赤児をどうして育てて行こうかと、道々心
配して帰って来ましたが家へ帰ってお神さんに赤児を見せると、子のないお神さんが大変....