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配する
「配する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
配するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
したちのうちにいるわたしたちの祖先を発見することである。同時にまたわたしたちを支
配する天上の神々を発見することである。
三 鴉《からす》と孔雀《くじ....
「母」より 著者:芥川竜之介
ンハイ》にいた時には弱ったからな。病院にいれば気ばかりあせるし、いなければまた心
配するし、――」
男はふと口を噤《つぐ》んだ。敏子は足もとに眼をやったなり、影....
「河童」より 著者:芥川竜之介
…」
「プウ・フウ新聞の記者たちはもちろん労働者の味かたです。しかし記者たちを支
配するものはクイクイのほかはありますまい。しかもクイクイはこのゲエルの後援を受け....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
、寄附の浴衣《ゆかた》やら手ぬぐいやら晒布《さらし》やら浅草紙やらを、罹災民に分
配する準備に忙しい。紺飛白《こんがすり》が二人でせっせと晒布をたたんでは手ぬぐい....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
分も忘れて、じっと先生の声に耳を借した。
「そら、ここにある形容詞がこの名詞を支
配する。ね、ナポレオンと云うのは人の名前だから、そこでこれを名詞と云う。よろしい....
「路上」より 著者:芥川竜之介
ているんだ。」
と、大井は愉快そうに、大きな声で笑い出した。
「つまらん事を心
配する男だな。然るべき事情と云ったら、要するに然るべき事情じゃないか。」
が、....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
遺《のこ》す事はないかと云う。巡査は故郷に母がある、と云う。署長はまた母の事は心
配するな。何かそのほかにも末期《まつご》の際に、心遺りはないかと云う。巡査は何も....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
徳に屈するものは臆病《おくびょう》ものか怠けものである。
*
我我を支
配する道徳は資本主義に毒された封建時代の道徳である。我我は殆《ほとん》ど損害の外....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
。わんと云わんか!」
主計官はまたこう呼びかけた。その言葉には何か乞食の心を支
配する力があるらしかった。乞食はほとんど夢遊病者のように、目はやはり上を見たまま....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
せて置きはしない。(一同笑い出す) 王子 (突然一同の中へ飛び出しながら)よし心
配するな! きっとわたしが助けて見せる。 一同 (驚いたように)あなたが※ 王子....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ハムの良友として、彼の天幕を訪れて食事を共にしながら懇談した。ついで神は人民を支
配する大立法官となり、ついでイスラエルの万軍を指揮する大王となり、ついで予言者達....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
を部屋の中へ入れました。 主人は彼をなだめるようにいいました。 「さあ、何も心
配することはない。ここからしばらくの時間でゆける。川のそばの大きな砂糖工場がたっ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ファラデー位、講演の上手にやれる人はあるまいが。 ファラデーは神がこの世界を支
配することに関して、系統的に考えたことは無いらしい。ニュートンやカントはそれを考....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
た。親の面倒な干渉はとかく恋人たちの道のつまずきの石になるものだが、彼はそれで心
配することは何もなかった。ボールト・ヴァン・タッセルはのんきで大まかな人だった。....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
防衛力の増大によって憲法改正、再軍備、徴兵制度が来はしないかということを心より心
配するものであります。しかも防衛力の拡充については、日米間において協議をするとい....