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配付
「配付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
配付の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
と、直に大馬路の一隅で露支共産会合が開かれ、赤衛軍の決死隊が組織され、党員徽章が
配付されると労農領事館には青天白日旗とソビエット・ロシアの聯邦《れんぽう》旗が交....
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
新本取次書店が連合して東京の出版元二三へ談判をした、それが面白い 「我々が一円で
配付したのと同じ新本が、昨今古本屋の店に一冊四十銭内外の正札付でならべられて居る....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
た大島主任が云った。 「あゝ、そう/\。君の持って来た写真は複写して、今朝各署へ
配付したよ」 「そうでしたか」 石子は簡単に返事をして、静に手紙の封を切った。....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
た。そして、早速刷物を作って、町中の少くとも誰さんといわれるほどの人へは、残らず
配付して、お志の御寄附を勧誘したのである。 その珍しい印刷物を手にした者は、皆....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
、その子の入獄とともに、その老い行く身を革命運動の中に投じて、あるいは秘密文書の
配付に、あるいは同志の破獄の助力に、粉骨砕身して奔走するあたり、僕は幾度か巻を掩....
「国立国会図書館」より 著者:中井正一
こと、やがては分類のカードを印刷して、それを全国の図書館に安価に、できれば無償で
配付することもすでに軌道に乗っている夢の道である。その他語られたヴィジョンは多か....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
しても三国の語で対照してその書物が出来て居るらしく、そうして其書がチベットに沢山
配付されて居るそうです。
けれども皆秘密にして唯一の尊い経文を得たかのようにチ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
簡短なる宗意問答を習読するなり。宗意問答はこれを小冊子に編成し、その一部を各名に
配付し、導師(僧侶)その問いを読む。小児、その父母もしくは乳母の助けによりてその....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ものも加わりておる。 まず第一の奇談は、船中にて乗客の姓を印刷したる表を一同に
配付せられたが、その中に拙者の名前がドクトル井上とありたるために日本の医者なりと....