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配属
「配属〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
配属の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
は嘆じながら、手で口を覆って笑っていました。自分は、あの雷の如き蛮声を張り上げる
配属将校をさえ、実に容易に噴き出させる事が出来たのです。 もはや、自分の正体を....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
回ってますが、いったいきょうは、どこを探るんでげすかい?」 「きさまは南町ご番所
配属の自身番という自身番を残らず改めろ。この三日以内に、生首をもぎとられた者はな....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
型というやつではないが、儂達には永年馴染の、非常に使いよい飛行機だった。当時儂の
配属は、第十三戦隊の司令で、僚機として、同型の戦闘機二台を引率していたのだった。....
「赤外線男」より 著者:海野十三
は丁度新学期であった。この研究所内も上級の大学生や、大学院学生、さては助手などの
配属の変更があって、ゴッタがえしをしていた。 赤外線研究の彼の仕事も、従来は助....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
前にもいう通り、従軍新聞記者に対する待遇や規定がハッキリしていないので、その
配属部隊の待遇がまちまちで、非常に優遇するのもあれば、邪魔物扱いにするのもある。....
「戦場」より 著者:夢野久作
尉殿は、その来るべき総攻撃の際に於ける死傷者の始末を手伝うために、このキャムプに
配属された、最終の一人に相違ないと思われる。 ――我が独逸軍の一切の輸送は必ず....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
であった。 「はい、監視班です」 「ほう、監視班とは、なるほどこれはいいところへ
配属されたものだ。『火の玉』少尉の監視|哨では勿体ないくらいのものだ」 田毎大....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ていた。あとには留守部隊がのこっていたが、これには臨時に、三|箇中隊の高射砲隊が
配属されていた。 川村国彦中尉は、その第三中隊長だった。敵機をうち落す高射砲、....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
せるには、禅寺あたりで修養させるに限るというのである。そこで内務省では全国府県に
配属してある見習属約百五十名を三班程に分けて、二週間位いずつ鶴見の総持寺にこもら....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
くれたので、私は読んだ。 「モラン・セバスチャン大佐、無職。第一ベンガル先発隊に
配属したることあり。一八四〇年ロンドンに生る。波斯駐在の英国公使たりし、男爵オー....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
なかったら、直接県庁にぶっつかるんだね。」 「校長はどうせ相手にならんよ。まるで
配属将校の部下みたようなものじゃないか。」 そう言ったのは、梅本だった、すると....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
ら柴田先生は戦争反対論者じゃないかなんて話し合ったことがあります。現に、先生が、
配属教官から何度も忠告を喰わされた事があるのは、僕等も知っています。特高の刑事な....
「城」より 著者:カフカフランツ
。それはどんな使いなんでしょう。現在、弟は自分でいっているようにクラムのところに
配属されて、クラム自身から命令を受け取ります。ところが、これがとてもたいしたこと....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
です。ある中隊長がけさ告発してきたのですが、その内容は、その中隊長の当番兵として
配属され、彼の戸口の前で眠ることになっていたこの男が、寝過ごして勤務をおこたって....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
きる。私は少なくも政治・経済の大学には軍事学の講座を設くべしと多年唱導して来た。
配属将校は軍事学を講義すべきものではなく、また多くの人はそんな力は持っていない。....