配布[語句情報] »
配布
「配布〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
配布の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
夜、「マスク」の原稿を書いたり、地方の「オル」に出す報告を整理したり、それに
配布の方から廻ってきて、少し停滞しているパンフレットや資料を読んで遅くなったので....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
選み、その一つ一つに一二ヶ月の一つと並びに黄道状態における十二宮星座の一つずつを
配布した。これらの中を通って太陽太陰並びに五つの遊星が運行するものと彼らは信じて....
「蠅」より 著者:海野十三
白い面に深い心痛の溝を彫りこんで一同を見廻した。「白軍には駭くべき多数の新兵器が
配布されているそうな。その新兵器は、いかなる種類のものか、ハッキリしないのである....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
撃だった。 大正十三年の劈頭一月七日、先年押詰って出した保釈願に対する却下書が
配布された。そして二月には保釈|所か、 「右の者(支倉を指す)に対する拘留は之を....
「家」より 著者:島崎藤村
困難な交渉に当ったこと、その尽力の結果として、毎年一万円ずつの官金が故郷の町村へ
配布されていること、多くの山林には五木が植付けられつつあることなぞを、弟に語り聞....
「火薬船」より 著者:海野十三
かえしノルマンから、返事がおくられてきた。 「例の映画を、平靖号の行くさきざきへ
配布して、寄港を妨害するがよいか」 これに対して、平靖号からは、 「勝手にしろ....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
校との連絡や、もうすっかりやけた工場は自然立消えになっていたので、その時の給料の
配布や、日中はそんなことをしていそがしい時を送った。用務以外の時は、友達と話ばか....
「青春論」より 著者:坂口安吾
辞と祈りをささげて死んだバテレンがあったりした。当時は殉教の心得に関する印刷物が
配布されていて、信徒達はみんな切支丹の死に方というものを勉強していたらしく、全く....
「母たち」より 著者:小林多喜二
しないで続いた。そっちにいるお前はおかしく思うだろうが、残された人達が「戦旗」の
配布網を守って、飽く迄も活動していた。然し、とう/\持って行き処のなくなったその....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
いたように、自分のそばに置いていた紙袋から、ガリ版の印刷物をとり出して、みんなに
配布した。 それには、組織や、講義科目や、諸行事の時間割など、必要な諸計画が一....
「外米と農民」より 著者:黒島伝治
にもこれだけは大丈夫と云われる青木昆陽の甘藷までがほとんど駄目だった。村役場から
配布される自治案内に、七分搗米に麦をまぜて食えば栄養摂取が十分になって自から健康....
「駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
書肆から発行されるという評判があって、そのまま立消えになったのが、どうしたのか今
配布用の小冊子になって小林の手にある。巻末には発行所も印刷所も書いてない。 汽....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
支部があって、本部から毎月会員の消息や感想や注意を集めて月刊雑誌に載せ、各会員に
配布して居る。其の会員は会報で知った外国の未知の会員同志交渉をつけて、夏期など一....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
し、実行もした。 ハットン市に在るだけの蒸気|喞筒は悉く引き出されて、同市中に
配布された。これならば全市が一時に火事となるとも直ちに鎮滅する事が出来ようと思わ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
地の都会および名所に西洋風の旅店を新設すると、土地案内道中記を作りて広く外国人に
配布するとの二条にほかならず。しかして、わが国は天然にこの策を立つるに適するなり....