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配給
「配給〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
配給の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
る地上楽園はそう云う天然の温室ではない。同時に又そう云う学校を兼ねた食糧や衣服の
配給所でもない。唯此処に住んでいれば、両親は子供の成人と共に必ず息を引取るのであ....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
よる原子力分解機関であって、二十四基に分れ、それが各台ともさらに多数の枝線へ変圧
配給されているのであった。部屋の一方の壁はこれらの
配給線管で毛糸の編物を顕微鏡で....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
系統の一切のプロダクションにおいて働くことができないばかりか、他の三社系統の館に
配給される一切の映画に出演することができないわけである。 かくのごとくに四社協....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
電車は十時半にて終業し、約一時間半くりあげる。 ◯高粱の入りし米ながら、漸く今日
配給となる。(十二日のものが十六日におくれた) ◯明日も一千機来るか、今度は都市....
「海底大陸」より 著者:海野十三
していることであろう。三度三度の食事も、このごろは貯蔵してあるパンとかんづめとを
配給するだけだった。 それも目の見えないボーイたちが、甲板や階段を手さぐりなが....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
その日記のうつしである。 三十×年八月八日 室内温度、湿度、照明度すべて異状なし
配給も正確なり 本日は、地下千メートルを征服し、現在われわれの棲んでいるこの極....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
うことは正しい。僕は来る日来る日を楽しみにしていよう」 「よろしい。そこで今日は
配給の酒が渡る日だそうだから、僕はこれから貰ってこよう」 フランケは笑いながら....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ん、釦に気をつけてくださいよ」 着陸命令 三郎たちは、その場で、宇宙服を
配給され、それを着た。 金属で出来た鎧や兜は、見たところ、ずいぶん重そうであっ....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
はこれまで、お前にずいぶん眼をかけてやった。アイスクリームが、一人に一個ずつしか
配給されないときでも、おれはひそかに、お前には二つ食べさせてやったのだ。あああ損....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
百円を今、あなたに進呈しますが」 金持らしい紳士が、在郷軍人によびかけた。 「
配給品以外にはないようです。お気の毒さま」 「じゃその
配給品を是非売って下さい。....
「空襲警報」より 著者:海野十三
、防毒面は貸してくれないのですか」 学生団から不安にみちた声がした。 「どうも
配給がありませんので……」 「オイ車掌君。金はいくらでも出す。至急、防毒面を買っ....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
、河や溝の中を探しまわっていたが、そのうちにそんなところよりもむしろ罹災者あての
配給品が集まってくるところの方に、物資が豊かであることに気がついた。それは多くは....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
会長の顔であり、あるいは郊外の百姓の顔であり、あるいは区役所や郵便局や交通機関や
配給機関などの小役人や雇員や労働者であり、あるいは学校の先生であり、といつたよう....
「瘤」より 著者:犬田卯
ど」と古くから組合の世話人をやっている半白の老人が弁解するように言った。「肥料の
配給、雑貨の仲つぎ……。でもあれだよ、みんな組合を利用しべと思わねえから駄目なん....
「米」より 著者:犬田卯
た。そんなことから、一方では増産ということが国家の至上命令となった関係上、お上の
配給制度になり、浩平たちのような、買置きの出来なかった者は村の産業組合からの
配給....