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酒田
「酒田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒田の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
て小樽《おたる》から、直江津へ石炭を運んだ時の、出来事であった。 本船が秋田の
酒田港《さかたこう》沖へかかった、午後の一時ごろであった。まるでだし抜けに滝にで....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、私たちの最も大事な仕事であると確信するものであります。 昭和十六年十一月九日於
酒田脱稿 世界の統一が戦争によってなされるということは人類に対する冒涜であり、....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
失望したのであった。 海岸線へ乗り替えてからは、多分花柳気分の多いと聞いている
酒田へでも行くものらしく、芸人の一団と乗り合わせたので、いくらか気が安まった。事....
「稲生播磨守」より 著者:林不忘
家第一の御宝刀は、本庄正宗のお刀と洩れ承《うけたまわ》っておりますが、元この刀は
酒田の臣、右馬助とやら申す者の佩刀で、この刀で右馬助が上杉の本庄殿へ斬りつけまし....
「オンチ」より 著者:夢野久作
坊主の両腕を突出してヨロヨロと立上った。腰をかがめてヒョコリとお辞儀をした。 「
酒田さん。私は昨夜、第一工場で貴方のお世話になった又野です。大|火傷をしました製....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
つの創作をひねりだしてそれを以て返事に継《つ》ぎ足《た》そうとしたとき、支配人の
酒田が割込んで来て、その鞄を欲しがった。結局、運転手はその鞄を百円札五枚で支配人....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
ぼ、男でもヒヤリとしましたそうですよ。」 と愛嬌よく莞爾した。 「や、そりゃ、
酒田さん驚いたでしょう。幾ら商売道具でも暗やみで打撞っちゃ大変だ。」 「ですから....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
たのかたちのをもっていたものだ。 錦子の家は出羽の西田川郡であったが、庄内米、
酒田港と、物資の豊かな、鶴岡の市はずれではあり、明治廿年代で西洋医学をとり入れた....
「予言」より 著者:久生十蘭
なのも三人や五人ではなく、貧乏な安部のために進んで奉加につきたいのも大勢いたが、
酒田忠敬の二女の知世《ちよ》子が最後までねばりとおして、とうとう婚約してしまった....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
の中から、いくつも手が出る。それがすすきの穂でもそよいでいるように見える。米所の
酒田や新庄から下ってくる運送をここで待ち受け、ひと握りの米の奉謝にあずかろうと、....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
である。鮭川の鮎もそれと同じであった。 私は、小国川と鮭川を辞してから、さらに
酒田港へ海釣りの見物に行った。土地の人々の話によると、
酒田の町にはいま二、三千人....
「くだもの」より 著者:正岡子規
いう事も出来ぬ。 明治廿六年の夏から秋へかけて奥羽《おうう》行脚を試みた時に、
酒田から北に向って海岸を一直線に八郎湖まで来た。それから引きかえして、秋田から横....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
に残ったものを、自慢話めくが二、三披露してみよう。 その一つは昭和初年山形県の
酒田公会堂で行われた日本農民組合の地主糾弾演説会である。二千人の聴衆を前にして、....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ありましょう。米沢を中心とした置賜の文化と、山形を中心とした村山の文化と、鶴岡や
酒田を中心とした庄内の文化と、この三つの異る地域がそれぞれに栄えたために、歴史が....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
/\、かりゆめ何を為る、かりゆめは熊を突くしよべゑ(商売)だもの、コバエテ/\。
酒田山王山で鰕ンコとかんじかコ(かんじかコはかじか=鰍のこと)と相撲取つたば(取....