酒盞[語句情報] »
酒盞
「酒盞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒盞の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三鞭酒」より 著者:宮本百合子
りゃあしないことよ」 水色格子服の女性は、若い女のように小指をぴんと伸して三鞭
酒盞《シャンペン・グラス》を摘みあげた。男も。乾杯《プロウジット》。 三鞭酒は....
「日輪」より 著者:横光利一
香取の気高き顔は松明の下で、淡紅の朝顔のように赧らんで俯向いた。 「王子よ、我の
酒盞を爾は受けよ。」と、兵部の宿禰は傍からいって、馬爪で作った
酒盞を長羅の方へ差....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
ぶり捌けたお吉が接待ぶりにいつしか遠慮も打ち忘れ、擬されて辞まず受けてはつと干し
酒盞の数重ぬるままに、平常から可愛らしき紅ら顔を一層みずみずと、実の熟った丹波|....
「古事記」より 著者:太安万侶
ところ、あくる日においでになりました。そこで御馳走を奉る時に、そのヤガハエ姫にお
酒盞《さかずき》を取らせて獻りました。そこで天皇がその
酒盞をお取りになりながらお....
「三国志」より 著者:吉川英治
、杯をもって相手になっていたが、玄徳は室を去ったとみえて、彼の空席の卓には、皿や
酒盞しか残っていない。 「そうだ」 こよいこそ彼の行動をつきとめてみよう。関羽....
「三国志」より 著者:吉川英治
て晴らさんものと、その夜を待っていた。 ※覧は、やって来た。――徐氏は化粧して
酒盞を清めていた。 すこし酔うと、 「妻になれ、否か応か」 ※覧は、本性をあ....