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酒石
「酒石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒石の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ポラーノの広場」より 著者:宮沢賢治
てひどく仲間と議論をして大へんむしゃくしゃしていましたから、少し気を直すつもりで
酒石酸《しゅせきさん》をつめたい水に入れて呑んでいましたら、ずうっと遠くですきと....
「無系統虎列剌」より 著者:夢野久作
タ一つ、向うの薬棚から取出したまま置いてある。白いレッテルには右から左へ横へ「吐
酒石酸」という活字が四個行列している。白い吐
酒石の結晶が瓶の周囲にバラバラと零れ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
粉が入るからだ。食品屋に売っているよ。焼粉がなければ炭酸曹達《たんさんそうだ》と
酒石酸《しゅせきさん》を交ぜて焼粉の代りにしてもいい。この粉とカステラ鍋と菓子型....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
大原君、医者へ駆け付けたところがこれ以上の薬はないよ。どんな頑固なシャックリでも
酒石酸《しゅせきさん》と炭酸曹達《たんさんそうだ》があれば直ぐ癒る。しかし沸騰酸....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
しの申す事を
信じて下さらなくては駄目ですが、もう疾っくに
桶の木は朽ちていて、
酒石が凝って桶になって、
中に酒を湛えています。そう云う尊い酒の精も、
金銀宝石....