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「酔っ払う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

酔っ払うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
飲める口であるので、寒さ凌ぎと称してむやみに飲んだ。 「いいかえ、庄太。あんまり酔っ払うと置き去りにして行くぜ」 「そんな邪慳なことを云わねえで、まあ、もう少し....
出家物語」より 著者:坂口安吾
のでもなく、そのうち、もう会わなくなって百三十日もすぎた一日のこと、幸吉は昼酒に酔っ払うと、水曜であるのに気がついて、よかろう、ひとつアマをからかってやろう、と....
将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
た。升田と私がこれをあけて、升田はそれから、かなり日本酒も呷ったようだ。 私は酔っ払うと、アジル名人なのである。口論させたり、仲直りさせたり、そういうことが名....
ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
は頭のハゲを気にしているから、まちがってもハゲの話をしちゃいけないぜ。オーさんは酔っ払うと清元の三千歳を語る癖があるんだが、その時は渋いですネ、と云わなきゃなら....
不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
はどんなウイスキーでもコニャックでも、イキを殺して、ようやく呑み下しているのだ。酔っ払うために、のんでいるです。酔うと、ねむれます。これも効用のひとつ。 然し....
大望をいだく河童」より 著者:坂口安吾
てしまうのだろう。中村君と僕は眉の濃く太いのが共通していた。 むかし小林秀雄は酔っ払うと僕に向って、ヤイ、河童、と言った。髪の毛が額にたれるせいだろう。 僕....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
母も私に気兼ねなどしない方がサッパリして気持がいいと思っていたが、私はしかし母が酔っ払うとダラシなくなるのと、男が安ッポすぎたのでなさけなかった。 三月十日の....
死と影」より 著者:坂口安吾
なんだ。高級は不潔だよ。人間らしくないんだ」 話の筋が通るうちはいゝけれども、酔っ払うと、こんな店はキライだ、と怒りだして、店のオヤジと喧嘩になって、追いださ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
人ぶんぐらいの洋服や着物を曲げて、電気ブランを買ってきたのである。 小僧ッ子が酔っ払うと、目がすわる。呂律が廻らなくなることは同じことだが、理性は案外シッカリ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
い。しかし、心細いな。ほかに然るべき心ききたる同行者が必要だが、この社の年寄りは酔っ払うと分別に欠けるところがあり勇みに勇む悪癖もあって、全然荷物になるだけだ。....
人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
自分の作ッた米やナスは人の物よりも品質がよいなどと語るのは極めて小数で、たいがい酔っ払うと、吉田がなんだ、片山の奴のあのザマは何だ、オレに天下の政治をやらしてみ....
九段」より 著者:坂口安吾
は読売にも私にも親しみの深いこの旅館で仕事をするのは当然であった。 私が本当に酔っ払うと、風の如くに行方不明になるのは二十年来のことである。近頃はメッタに大虎....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
草の浮草稼業の役者仲間に、ハライ魔という言葉がある。私などがその筆頭なのである。酔っ払うと者ども続けと居合す男女をひきつれて威勢よく飲みまわり、威勢よく勘定を払....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
、 「そうか。お前はそれを認めてくれるか」 と堅く手を握りあって意気投合する。酔っ払うと、 「オレはバカだ。日本一のバカだぞ。それが分らねえのか、このヤロー」....
都会の中の孤島」より 著者:坂口安吾
のは、グズ弁と右平であった。自ら右平と名乗るけれども、たぶん本名ではないだろう。酔っ払うと、わざと、 「ウヘエ!」 と云って、テーブルへ両手をついて平伏してみ....