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「酔顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

酔顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討三態」より 著者:菊池寛
左の脇腹を抉られて、台所口の敷居の上に、のけざまに転倒した。 家人たちが、銘々酔顔を提げて駆け集ったとき、つい先頃奉公に上ったばかりの召使いのおとよという女が....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
立つ夜となりて風多し 通夜の窓ことり/\と添水かな 提げて行く燈籠濡れけり傘の下酔顔の況や廻燈籠かな 踊るべく人集まりぬ月の辻 月ももり雨も漏りしを蚊帳の果 つ....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
んだから。君、助けてやってくれよ。たのむ」 青木は放二から千円札をうけとると、酔顔をいかめしくこわばらして、足もとをふみしめながら、急ぎ去った。 異様な関係....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
たのか、 「あれ!」と、急に眼鏡から顔を離した。 そして、トロンとたるんでいた酔顔の筋までが、にわかに引きしまってきたかと思うと貪るように覗きなおして、こんど....