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酣酔
「酣酔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酣酔の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「写生文」より 著者:夏目漱石
知らぬ顔をしている。飛鳥山《あすかやま》の花見をかく、踊ったり、跳《は》ねたり、
酣酔狼藉《かんすいろうぜき》の体を写して頭も尾もつけぬ。それで好いつもりである。....
「新生」より 著者:島崎藤村
かばかしい治療の方法も無いと言うのだから。私は眠られるだけ眠ろうとした。ある時は
酣酔《かんすい》した人のように、一日も二日も眠り続けた。我等の肉体はある意味から....
「源氏物語」より 著者:紫式部
でまいることにした。音楽好きな公達を誘って同船して行ったのであった。船の上では「
酣酔楽」が奏された。 河に臨んだ廊の縁から流れの水面に向かってかかっている橋の....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
い人々にたいする憐れみを、事物の無常さから来るもの悲しい甘い感情を、生きることの
酣酔《かんすい》を、交えていた。彼は楽しく涙を流した。涙のうちに眠っていった。眼....
「すべての芽を培え」より 著者:和辻哲郎
って受ける全身を震駭するような歓楽。その弾性に充ちた生の力から湧き出て来る強烈な
酣酔。それはやがて永遠に我々の手から失われるだろう。一生の仕事は先へ行ってもでき....