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酵素
「酵素〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酵素の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
パンと塩と水とをたべている修道院の聖者たちにはパンの中の糊精《こせい》や蛋白質|
酵素《こうそ》単糖類脂肪などみな微妙《びみょう》な味覚となって感ぜられるのであり....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
説・生活蛋白分子説・不安定蛋白体説・側鎖原子族説・窒素中堅説・生活源説・其の他・
酵素説・ヴィタミン説・等々の生命原因諸説は、ここに発生する。――又どのような物理....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
情な社会のうちにあっては、それでもなお多とすべきである。すなわち彼らは、活動の発
酵素であり、生活の酵母である。――アントアネットは、カトリック教徒らのうちで、氷....
「植物人間」より 著者:蘭郁二郎
なってしまう。松も猿も、ともに養分を摂り、それを体の中に循環し、そしてともに消化
酵素を持ち、呼吸をする、その生活状態はまったく共通なのだ」 「……そうですね」 ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
御心配には及びませんよ。おはつさんは釜や飯櫃にくっついた御飯粒や種子飯(パンの発
酵素をつくる)の残りを集めて煮てたべているのですよ』と代って返答したので初めて謎....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
えるのを惜しむようだとすると、誰も彼に従うことを喜ばない。たとえばパンの職長が醗
酵素の種の作り方を秘密にする。菓子の職長が、材料の割り方や薬品の分量を教えない。....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
と沈静なる偉大とを兼ね備えた山の前には、私の神経細胞の中に生じつつあった少量の醗
酵素は、自己を危くするまでに毒素を分泌するに至らずして、旭に消ゆる霜の如くに溶け....