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「酷熱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

酷熱の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南路」より 著者:宮本百合子
らせる。埃及人は仕合わせに、アッパア、イジプトの沙漠と石山とを持っていたために、酷熱や他の自然的運命に呑み込まれずに、あの愛すべき芸術を産んだのではあるまいか。....
金狼」より 著者:久生十蘭
ばへ椅子をひいてきて掛けながら、 「……(風には竜眼の香り、雲にはペタコのこえ、酷熱のいいようなき楽しさ)……僕はもういちど亜熱帯で暮したい。僕の感情はあの空気....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ラ湾に入港。三時より八木船長とともに上陸し、馬車を駆りて領事館に至る。当所は昨今酷熱の候にして、わが八月の暑気以上なり。昼間の温度は九十度に上るも、日没後は大い....
三国志」より 著者:吉川英治
に帰ったか、陳大夫のすがたは朝になるともう見えなかった。陽が高くなると、きょうも酷熱である。その中を、袁術の本営から伝騎の令は八方へ飛んだ。 七路の七軍は一斉....