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酸素
「酸素〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酸素の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母」より 著者:芥川竜之介
候時には、もはや手遅れと相成り、――ね、よく似ているでしょう? 注射を致すやら、
酸素吸入《さんそきゅうにゅう》を致すやら、いろいろ手を尽し候えども、――それから....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
体となってのみ個性の中には生きているのだ。水を考えようとする場合に、それを水素と
酸素とに分解して、どれ程綿密に二つの元素を研究したところが、何の役にも立たないだ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
含む化合物)は少しも含まれていない。隕石の粒が形成されたと思われる太陽の付近では
酸素と水素はまだ水となって結合していないであろうから、これは当然である。これに反....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ことになる。なお成層圏の上の方には地上から発散する水素が充満している。その水素に
酸素を加えると、これがすばらしい動力資源になる。従って飛行機でそこまで上昇し、そ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
と同じほどの濃《こ》さの空気がはいっている。そしてたえず空気をきれいにし、不足の
酸素を補給する。空気服は特製の人造ゴムまたは軽硬金属板《けいこうきんぞくばん》で....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ている三根夫の息づかいや、顔色を見ながらスピードを調節していったんだが、マスクも
酸素管もない三根夫にとっては、この降下も楽ではなかった。かれはしばしば息がとまり....
「海底都市」より 著者:海野十三
来るように呼吸兜《こきゅうかぶと》を頭にかぶせようと思うんですの。つまり、適当に
酸素を補給させ、過剰の炭酸|瓦斯《ガス》が排出《はいしゅつ》されるようになってい....
「火星探険」より 著者:海野十三
無害なんだ。いや彼等にとっては棲息するために必要な瓦斯なんだ、ちょうどわれわれが
酸素を必要とするように……」 マートン技師が、そういって話をしているとき、別の....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
いようすくなって、地上の大気の四千分の一ぐらいとなる。もちろん艇の中では、たえず
酸素をだす一方、空気をきれいにし、炭酸ガスをとっている。艇は気密室で、空気が外に....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
れ、それ以下には下らぬようになっている。この程度なら、空気をきれいに洗うことも、
酸素をおぎなうことも、また室内を温めることも、それほど大きな消費をしないで、艇は....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ある。空気がうすいから、肺の弱いものは、生きていられないであろうと思う。もっとも
酸素吸入をやればいいことはわかっているが、火星へ着いてから、果して我々たくさんの....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
で叩き壊すと、その原子核の一部が欠けて、俄然金に成る。つまり物質は、金とか鉛とか
酸素とか水銀とか云うが、これを形成している物質は共通であり、唯それに含有せられて....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ファラデーが喜んだのは、永久ガスが普通の蒸気と同様にで偏光面が廻転した時である。
酸素やビスマスも磁性のあることを知った時である。 ファラデーは研究している間、....
「迷信解」より 著者:井上円了
燐火であろうと思わる。すなわち燐の気が水素と合し、いわゆる燐化水素となり、空中の
酸素に触れて光を発するのである。この燐の気は草木などにも含まれておるが、生物に最....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
吉というドクターが来たので魯迅さんが悪いといったらすぐに見に行ってくれた。そして
酸素吸入をしなければいけないというので、それを取りよせた。そうして
酸素吸入をかけ....