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醋酸
「醋酸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
醋酸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ポラーノの広場」より 著者:宮沢賢治
ドへ行ったんだ。」 「そうか。ほんとうにそれはよかったなあ。ぼくはまたきみがあの
醋酸《さくさん》工場の釜の中へでも入れられて蒸し焼きにされたかと思ったんだ。」 ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
穴掘り、その上に尻を据《す》え、尻と穴との間を土で詰め廻しとあるから、近年流行の
醋酸《さくさん》採りの窯を築くほどの大工事じゃ。さていよいよ放《ひ》り込むや否や....
「「インガ」」より 著者:宮本百合子
ブ秘書のソモフが、人のいい胡麻塩髯をふるわしてとび込んで来た。 グラフィーラは
醋酸を飲んだのである。 四 三ヵ月ほど経った或る日のことで....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
。そして、その感染を防ぐことは不可能であったので――肥った方の妹などは香気のある
醋酸でそれを防ごうと一生懸命にやって見たけれども――座にある者どもは一斉に彼のお....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
いては色々試験をした人がある中に、数年前トレール博士は次の法を発表した。すなわち
醋酸銅を
醋酸に溶かしたものに植物を浸せば、葉緑素と銅との化合で不変の緑色素が出来....
「接吻」より 著者:神西清
どなった。 「昨日の蹄鉄打換えの際、中隊長殿、小鳩号の蹄を傷つけました。軍医補が
醋酸を加えた粘土をつけてやりました。目下列外へ出して手綱を曳いてやっております。....