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「醵出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

醵出の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
を撤退すること。 二、間道に修繕を加うること。 三、飯田町にて軍資金三千両を醵出すること。 「お前はこの辺の百姓か。人足の手が足りないから、鎗をかついで供を....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
実として、八百両を先取することの出来る無尽講を催した。そして親戚故旧を会して金を醵出せしめた。 無尽講の夜、客が已に散じた後、五百は沐浴していた。明朝金を貴人....
社会時評」より 著者:戸坂潤
に乗り出したというのである。これ等の義捐金募集運動によって、都下の市民・小市民の醵出した義捐金は無論莫大な額に上る。 処で内務省の全高等官は今後半カ年間年俸の....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
の意味から云うと問題の目標はもっと他の処に横たわるように見える。義金とは道義上の醵出金のことだ。個人は個人としてなりに、団体は団体としてなりに、夫々道義上の動機....
食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
ている大資本家階級から、今度のように必要に応じて、一挙して数百万|乃至数千万円を醵出する事でなければなりません。これに由って思うと、最も有効な慈善については婦人....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
外に獣肉の汁をこしらえて飯を食うことになっていた。これらの費用も、生徒が少々ずつ醵出して、幹事が城下の魚の棚の肉店へ買いに行った。尤も猪肉は高いから鹿肉にして、....
次郎物語」より 著者:下村湖人
れたが、それは、校友会からおくる規定の餞別のほかに、特に生徒一人あたり一円ずつを醵出して何か記念品をおくること、送別式後、校友会委員を中心に有志の生徒を加え、他....
三国志」より 著者:吉川英治
ですから、彼を処刑するときっと李厳がつむじを曲げましょう。いま蜀中から銭糧の資を醵出して戦力増加に当っているのは李厳その人ですから、その当事者と丞相との間に確執....