»
釁
「釁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
釁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
ると、日本の墨の製造所は、ほとんど全部奈良にあることがわかった。 一方で、鐘に
釁るというシナの故事に、何か物理的の意味はないかという考えから、実験をしてみたい....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
ァが選ばるべきだった。が、彼の剣には、ファンガリィの峡谷に於ける独逸水兵の血潮が
釁《ちぬ》られている。独逸人は皆マターファの選出に絶対反対であった。マターファ自....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
かった。そして病のために気短になっている勝三郎と勝四郎との間に、次第に繕いがたい
釁隙を生じた。 五月に至って勝三郎は房州へ転地することを思い立ったが、出発に臨....
「鐘に釁る」より 著者:寺田寅彦
幸田露伴博士の教えを請うたが、同博士がいろいろシナの書物を渉猟された結果によると
釁るという文字は犠牲の血をもって祭典を挙行するという意味に使われた場合が多いよう....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
く》の痕《あと》を顕《あら》わし、下士の力は漸《ようや》く進歩の路に在り。一方に
釁《きん》の乗《じょう》ずべきものあれば、他の一方においてこれを黙《もく》せざる....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
王者の民の如くなるか。我が人民の智力学芸に欠点あるも、よくこれを容《い》れてその
釁《ひま》に切込むことなく、永く対立の交際をなして、これに甘んずる者か。余輩断じ....