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采配を振る
「采配を振る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
采配を振るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
に人間の傾斜しすぎた賭博心と、彼のしどろもどろの現状が今なお正装した外観のなかに
采配を振るのを感じた。 リー・シー・ツワンは米良を抱き締めた。人間の深い愛着が....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
て親愛なる部下に号令をかけるというのは日本流ではない。日本では、まあ必要があれば
采配を振るのです。敬礼の際「頭右」と号令をかけ指揮官は刀を前に投げ出します。それ....
「家」より 著者:島崎藤村
に往ったり来たりした。直樹の父親の旦那は、伝馬町の「大将」と言って、紺暖簾の影で
采配を振るような人であったが、その「大将」が自然と実の旦那でもあった。旦那は、実....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
のです。その男も今は旦那が死んで、堅いのを見込まれて、婿養子として迹へ据わって、
采配を振るっているという訳で、ちょっと悪くないから私もその気で、再び縒りが戻った....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
お角さんは、自分が興行師であって役者でないことをよく知っている。そうしてこの際、
采配を振るとは言うけれど、自分が金扇馬標《きんせんうまじるし》を押立てて本陣に馬....
「可愛い女」より 著者:神西清
壁のお化粧がはじまって、オーレンカは両手を腰に肘を張って、庭をあちこち歩きながら
采配を振るっていた。その顔には昔のあの微笑がかがやきだして、全身いきいきと元気づ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ファウスト
「それが己に適当な高座だろうよ。」
まるで知らない為事で、
采配を振るのだから。
メフィストフェレス
幕僚をお拵なさい。そうすれば元....