重五[語句情報] » 重五

「重五〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

重五の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
すぐさま外出のしたくをととのえました。それがまた、きょうはどうしたことか、黒羽二重五つ紋の重ね着を着用に及んで、熨斗目《のしめ》の上下こそつけね、すべての服装が....
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
二つの屍体を、手に入れることが出来ました。二人とも療養所の入院患者で、一人は黒松重五郎という五十男で稀しい松果状結節癩。もう一人は、これがアディソン病という奇病....
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
カ》様。我軍は、三万の大軍をもって、今この粟粒のごとき山寨一つを、三重、いや、四重五重に取り囲んでいるのだ。もはやいたずらに大言を弄している場合ではござるまい。....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
へ二まわり半ほど並べたところへ、やっとの事、御大将の菊地市長が出て来た。黒|羽二重五つ紋に仙台平か何かの風采堂々と、二人を眼下に見下して、 「ヤア。お待たせしま....
野ざらし」より 著者:豊島与志雄
》の方を指し示していた。其処には、車掌と運転手と二つ並んだ名札の一つに、木和田五重五郎という名前が読まれた。 「私はこれで日本六十余州を歩き廻ったですが、こうい....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
、その目に妻を求め、その肩に銃を担うに耐うるところの壮丁になりつつあった。 体重五五キロ、身長五尺二寸五分 五年生の初め体格検査はそう記録した。 その頃私....
小説 円朝」より 著者:正岡容
、かりにも男と芸人と生れきて一度は。 すぐさまそれを実行した。 まず、黒羽二重五つところ紋の紋付をしつらえ、白地へ薄むらさき杏葉牡丹《ぎょうようぼたん》を織....
花模様女剣戟」より 著者:小野佐世男
3 舞台は「恋情緋牡丹くずれ」第四場の幕が開き、博徒の親分釈迦堂の重五郎が児分の者どもに善人をいためさし、金品を巻き上げ、婦女子をかどわかし、その....
私本太平記」より 著者:吉川英治
月五日のひるだった。 「――男の節句」 と、尊氏は知っていた。 「酒|酌もう。重五の祝いだ、土地の美酒を酌みながらさいごの軍議をとげようぞ」 おもなる大将を....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
『冬の日』の中で人のよく知っているいわゆる神釈の附句、 三日の花|鸚鵡尾長の鳥軍重五 しら髪いさむ越の独活苅 荷兮 もしくはその第四の巻の、 流行....