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「重刑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

重刑の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の要求を容れて、それでようやく復業させることが出来たというような次第である。故に重刑をもって同盟罷業を防止しようとした折角の政策も、その始において物の見事に蹂躙....
道標」より 著者:宮本百合子
改正された治安維持法でも、第一条にこの国体の変革という点をおきましてね。きわめて重刑です。あなたも、社会についてどう考えられるのも自由だが天皇の問題だけは慎重に....
江戸川乱歩氏に対する私の感想」より 著者:夢野久作
充分に承知していながら「乱歩論」を書けという猟奇社の注文は、とりも直さず文筆上の重刑でなくて何でしょう。……精神的な火渡り刑でなくて何でありましょう。 乱歩氏....
信義について」より 著者:宮本百合子
され、法律は、法の無力を証明して支配者の都合に応じて顎で使われ、虚偽の根拠の上に重刑を課した。 私は、一人の妻として計らずもこの事件の公判の傍聴者であり目撃者....
社会時評」より 著者:戸坂潤
行するものだな、と感心したものである。 〔66字削除〕 果せる哉、軍検察当局は重刑を以て臨むというような意向を洩していたのである。 こうして軍部の論告求刑の....
同志たちは無罪なのです」より 著者:宮本百合子
理化さそうとするだけです。わたしら働く婦人は、階級的前衛に対する支配階級の死刑・重刑絶対反対です。絶対反対の叫びを職場に、サークルにひろくひろく響かせ、前衛即時....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、中橋の生首は決してお代官の首ではない、あれを、お代官の首だなんぞと口走るものは重刑に行う、ということを布告して置かなければならぬ。内に於ては、死人及び生死不明....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
むべきところを、誤解へ持ち込んでしまっている。最近、このつい隣国で、これがために重刑に処せられんとして、危うく一命を救い出された、いわば兇状持ちにひとしい身にな....
恐ろしき贈物」より 著者:小酒井不木
いうような文句の書かれたものさえあった。それにも拘わらず彼は、「黒手組」に対して重刑を申渡した。 ある晩、彼が裁判所から、リヴァーサイド・ドライヴの自宅に帰る....
枯尾花」より 著者:関根黙庵
を見せるのだと思い、迚も※れぬと観念した、自訴せんと取て返えす途上|捕縛されて、重刑に処せられた、これは当時この犯人捜索を担当して尽力した京都警察本部の某刑事の....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
のはごく善くない事であるから、以後は外国人を害せぬようにせよ。もし害する時分には重刑に処する。既に我が国はどこも皆|開放してしまったから、今後外国人がどこに行っ....