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「野党〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

野党の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
芥川の事ども」より 著者:菊池寛
の秀才は、超然としていた。と、いって我々は我々で久米、佐野、松岡などといっしょに野党として、暴れ廻っていたが、僕は芥川とは交際しなかった。 僕が芥川と交際し始....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
を長崎で討つということあり。「世の中の事は概して江戸の敵を長崎で討つものなり。在野党の代議士今日議院に慷慨激烈の演説をなして、盛んに政府を攻撃したもう。至極結構....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
。 片山哲を首班とする三党連立内閣はこのような悲喜劇のうちに成立した。自由党は野党になった。彼等の目的は野党として大衆の間の保守勢力を拡大するところにある。 ....
平和をわれらに」より 著者:宮本百合子
ところでこれまで一枚も出していなかった政党新聞の用紙を日刊十万部分もわり取って、野党の機関紙をひどいのは十分の一ばかりに切り下げようとするやりかたは正当でない。....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
れていない。それというのも、官僚のこの秘密主義や独善主義を攻撃する直接の勢力が、野党政治家やブルジョアジーや又新聞の類なのだが、この連中は文化問題については何等....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
適っていてなかなかうまかった。そうして、地方官の中にも自然に政府党に傾く者と、在野党に傾く者との区別が暗々裡にあったように思われた。まず民権党では、我岩村県令や....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
ックの態度に寧ろ愉快さを感じた。こんなことは初めてだったからだ。私学的な、自由な野党的な気風を発散させたからだ。 この先生は議会や政党の話を教室でして聞かせた....
魔都」より 著者:久生十蘭
。加十がいうのは嘘ではない。外国にはよくあることだが、秘密政治というものはいつも野党が政府を攻撃する武器になっている。政府のこういうやり口や、政府と産業会社の秘....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ざめが悪かった。 その三は昭和二十四年の第一次吉田内閣当時、定員法をめぐって与野党が衝突したときのことである。社会党など革新派は首切り法案(定員法案)を葬るた....
雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
の矛盾も感ぜずに、非常な敬虔な心を持って先輩に対していた。油井伯爵を首領に戴いた野党の中の智嚢と云われた木内種盛は、微髭の生えた口元まで、三十年|前とすこしも変....
雨夜続志」より 著者:田中貢太郎
、閥族に買収せられた青木のために、吾輩の死んだことは、君も知っているはずだ、当時野党の中堅となっていた吾輩を倒して、野党を粉砕したので、予算の大削減にも遭わず、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、寺社の用などつとめて、家の子郎党を養うてまいりました。……ゆえに、申さば独歩の野党、悪党楠木の名を得ております」 うすい自嘲が声にかすれた。――悪党楠木の聞....
私本太平記」より 著者:吉川英治
がみえ、備前の児島党、松田党などもまた、いつでも、呼応の姿勢にある。 四国の河野党も怪しい。九州の菊池党も、どうやら、あぶない。なお疑えば、あなたこなたに、宮....
私本太平記」より 著者:吉川英治
叫びが野を掃いている。けれどべつな所では、 「龍造寺党だ」とも聞え、 「いや、草野党だ」 「相良党もだ」 と、いったふうに、まったく一致していない。 事実、....