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野洲
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野洲の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
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「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ように、湖岸一帯の人民の不平が、ある地点へ向って流れ落ち、溢れて来る。たとえば、
野洲《やせ》郡と甲賀郡の嘆願組が合流して水口《みなくち》に廻ろうとすると、栗田郡....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
岸一帯の人民の不平が、ある地点へ向って流れ落ちて溢《あふ》れて来る。 たとえば
野洲郡《やすごおり》と甲賀郡の歎願組が合流して水口へ廻ろうとすると、栗田郡の庄屋....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の大谷で、ここが大津だ、大津から粟津、瀬田の唐橋《からはし》を渡って草津、守山、
野洲《やす》、近江八幡から安土、能登川、彦根、磨針《すりはり》峠を越えて、番場、....
「水の女」より 著者:折口信夫
でも、たなばた狭田・長田は、地上にも移されていた。大和の高市は天の高市、近江の
野洲川は天の安河と関係あるに違いない。天の二上は、地上到る処に、二上山を分布(こ....
「若鮎の塩焼き」より 著者:北大路魯山人
せてよいであろう。 今のあゆは江州のもので六月になると丹波のあゆが出る。江州は
野洲川の上流、および愛知川の上流のもので、丹波は和知川のものがもっともよい。 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
だんと後家の話すところを聞くと、そうかなあと思わぬこともない。辻風黄平は、木曾の
野洲川に大きな勢力を持っているばかりでなく、また兵法の達人であるばかりでなく、乱....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
さか大志を抱いて、時勢にのぞまんとする野望もある者でござる」 「また、てまえは、
野洲川安兵衛といい織田殿以来、牢人の子の牢人者で。……ははははは」 これで一通....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、いった。 「すると、御主人には、やはり浮田家の陣所に」 「おれはその頃、江州|
野洲川にいて、
野洲川郷士の一まきと、御陣借をして合戦の先手になっていたのさ」 「....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
れど、彼の血統は余りにどす黒い。彼の血をわけた兄も、辻風典馬といって、伊吹山から
野洲川地方へわたって、生涯、血なまぐさい中に跳梁した野盗の頭目であった。 その....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
不破から西は、一瀉千里の行軍だった。この日すでに、足利軍五千は、湖畔の
野洲の大原をえんえんと急いでいた。 「都へ着いても、おそらくは食糧難か」 と、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
さんに部落していて“堅田湖族”などと世によばれていたし、同様な水辺部族は、湖南の
野洲川や能登川口にもあまたいたものにちがいない。――おもうに顕家は、後日の報賞を....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
島根県|美濃郡 キロク 岐阜県|山県郡 ボンスケドリ 滋賀県|
野洲郡 オクンボ 静岡県|志太郡 トリオイ 三重県|白子 多く....