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量器
「量器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
量器の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
「いいえ。ゾイリア日報の挿絵《さしえ》で、見ただけです。なに、見た所は、普通の計
量器と、ちっとも変りはしません。あの人が上《あが》る所に、本なりカンヴァスなりを....
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
畔道《あぜみち》へ出て来た。
五十八
父親は奥へも通らず、大きい柱時計や体
量器の据えつけてある上り口のところに、行儀よく居住《いずま》って、お島の小さい時....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
」といって掘り始めた。それでドウいうふうにしてやりましたかというと、そのころは測
量器械もないから、山の上に標《しるし》を立って、両方から掘っていったとみえる。そ....
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。そして、真空の中に噴出する悽じい力が、口元の短剣を発射させたのでした。然し、計
量器のねじが閉っているので、噴出した僅かな量は、瞬く間に散逸してしまいました。ま....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
語根からできている。梵語で太陰をマース(〔Ma^s〕)というが、これは計量者、計
量器(der Messer)の意でラテンの月(mensis)及び計
量器(mens....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
の古煉瓦建のカフェ・ドラゴンだが今朝起きぬけに、あの濠向うの仁寿ビルの屋上へ、測
量器械を立てて、望遠鏡で測ってきた」 「ほほう」私は彼の手廻しのよいのに駭かされ....
「河明り」より 著者:岡本かの子
ムや石や砂や粘土や砂礫の段々で面白いように判った。もうこの時分、娘は若い学者の測
量器械の手入れや、採集袋の仕末や、ちょっとした記録は手伝えるようになっていた。 ....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
るから全くやり切れた話しではないのである。 学校の門を出た処に一銭で動く自動計
量器があった、私はある日衰弱した体躯をばこの機械の上へ運んだ、そして一銭を投げ込....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ゃねえか。」 「ディック、」とシルヴァーが言った。「お前を信用するよ。樽の上に計
量器がある、いいかい。それ、鍵だ。小皿に一杯入れて持って来てくれ。」 私はびく....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
て、台所の方から上った。その時に眼にふれたのは、普通にメートルと称しているガス計
量器だった。赤く塗った箱形の乾式計
量器であるが、之には大きなコックがついている。....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
だしね」 と、その時、左枝の瞬きがふいに止まったかと思うと、側にある、瓦斯の計
量器のうえに視線が落ちた。 どこかで細目に開いているとみえ、メートルの針が顫え....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
型、巨大な地球儀、城砦の模型、軍船の模型、洋刀の模型、背嚢の模型、馬具の模型、測
量器、靴や軍帽や喇叭や軍鼓や、洋式軍服や携帯テントや望遠鏡というようなものが、整....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
重量をみたりすることによって愛情が感じられるらしい。加奈子は裸の赤ん坊の温気で重
量器の磨き上げた真鍮の鎖が曇るストックホルムの優良児の奨励共進会を思い出した。わ....
「凍るアラベスク」より 著者:妹尾アキ夫
は二人を導いて、台所へ連れて行き、そこの戸棚の上の、壁にそなえつけてある電燈の計
量器を指さした。 「よくごらんなさい。あの計
量器の輪が動いています」 こう云わ....
「水郷異聞」より 著者:田中貢太郎
思いますが」 「そうですか」 医師は薬籠を開けて小さな瓶を出し、それを小さな液
量器に垂らした。 「水を持って来ましょうか」 野本が云った。 「そうですね、す....