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金婚式
「金婚式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金婚式の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春」より 著者:芥川竜之介
結婚後二年ぶりに母親の機嫌《きげん》を伺《うかが》うためもあれば、母かたの祖父の
金婚式へ顔をつらねるためもあった。しかしまだそのほかにもまんざら用のない体ではな....
「蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
いて行った。その又松風の音の中には虫の声もかすかにまじっていた。
「おじいさんの
金婚式はいつになるんでしょう?」
「おじいさん」と云うのは父のことだった。
「い....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
あなたの路を別々に辿られたのも致方は無いものゝ、先生が肉の衣を脱がれた今日、私は
金婚式でも金剛石婚式でもなく、第二の真の結婚が御両人の間に成就されん事を祈って已....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
な話はよそうじゃないか。早く養生して、よくなッて、ねエ浪さん、二人で長生きして、
金婚式をしようじゃないか」 浪子は良人の手をひしと両手に握りしめ、身を投げかけ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
上に真紅《まっか》な口を開いて
火を吐いたのです
青いエプロンで舞いましょうか
金婚式、それともキャラバン
今晩の舞踏曲は……
さあまだあと三杯もある
しっか....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
するのみ。 明治三十四年には、我等夫婦に結婚後五十年たるを以て、児輩の勧めにより
金婚式の祝を心ばかりを挙げたり。然るにかかる幸福を得たるのみならず、身体健康、且....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
れた事は、私の特に感謝する所である。私夫婦は明治元年に結婚したので本年はあたかも
金婚式にあたるから、私がこの席上の挨拶にその事も披露して、新婚旅行ではなくて、旧....
「失策記」より 著者:豊島与志雄
は茶の間の長火鉢の前でも膝をくずさず、十徳姿で短い白髯をなでている。子供もなく、
金婚式にま近い老妻と二人きりで、若い時からの道楽の書道が役に立って、近所の娘子供....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
る所がある。その基本金の現額は十一万八千余ポンドで、そのうち四万ポンドは某富豪が
金婚式の際に寄附したそうである。ここの所長のパシュフォード博士が近頃報告したとこ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
の成功は一にその内助に依り、その上二男三女を設けて立派に嫁婚を了えた。憾むらくは
金婚式を拳ぐるに至らず、私の為に末期の水を取ると臨終の際まで言いつゞけて遂に亡く....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
の御話をしたかよく覚えませんが、三宅雪嶺氏御夫婦のお話をなすったようです。何でも
金婚式についての事で、「あなたは」とお聞きになりますから、「もうすみました」と申....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
極好い。ここがお前|方に似合の土地だ。
一名
オベロンとチタニアとの
金婚式
(間の曲)
座長
道具|方のミイジングさんの手の人達。
きょ....
「古い暦」より 著者:長谷川時雨
月早大内の演劇博物館で挙行される、御夫妻《おふたり》の喜の字と、古稀《こき》と、
金婚式と、再修シェークスピヤ四十巻完訳のお祝いのことばかりがうれしくて念頭に離れ....