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金持ち
「金持ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金持ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
。それから甲の友人は乙の友人よりも貧乏にならず、同時に又乙の友人は甲の友人よりも
金持ちにならず、互いに相手を褒め合うことに無上の満足を感ずるのである。それから―....
「夢」より 著者:芥川竜之介
えたりした。
わたしにも友だちはない訣《わけ》ではなかった。それはある年の若い
金持ちの息子《むすこ》の洋画家だった。彼はわたしの元気のないのを見、旅行に出るこ....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
したかと申しまするに、彼が初めてベルモントの山から出るときには、ボストンに出て大
金持ちになろうという希望を持っておったのでございます。彼は一文なしで故郷を出てき....
「親子」より 著者:有島武郎
お前、水呑百姓といえばいつの世にでも似たり寄ったりの生活をしているものだ。それが
金持ちになったら汗水垂らして畑をするものなどは一人もいなくなるだろう」 「それに....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
の月給取りだろうが、そんな者の嬶アになってどうするんだ?」 「お前さんのような借
金持ちよりゃアいい、わ」 「馬鹿ァ言え!」 「子供の時から知ってる人で、前からあ....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
、駿河湾を千本の松原へ向って、富士御遊覧で、それが自動車と来た日には、どんな、大
金持ちだって、……何、あなた、それまでの贅沢でございますよ。」と番頭の膝を敲いた....
「橋」より 著者:池谷信三郎
ったころ、嗚咽がかすかに彼の咽喉につまってきた。 5 ――私は、ただお
金持ちの家に生れたというだけの事で、そりゃ不当な侮蔑を受けているのよ。私たちが生....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
けていた音楽の弟子たちのなかに、カトリーナ・ヴァン・タッセルという、オランダ人の
金持ち農夫の一人娘がいた。彼女は花はずかしい十八歳の乙女だった。しゃこのように丸....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
皮肉だよ。そうしてかの女は、芸術に対する心からの憧憬を踏みにじられて、ついには大
金持ちの馬鹿息子のところにでも片づけられてしまうんだ……あんな人をモデルにつかっ....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
うな怪奇さがただようている。そこの外のところに大きな賭博場が二つあり、インテリや
金持ちなどが集まるところと、またいまひとつは無頼漢などがあつまって賭博に来るとこ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
もの多しとす。まず第一は餅なり。あるいは昆布、煮豆、数の子のごときもしかり。餅は
金持ち、子持ち等のもちを願うなりという。これ、音調の連想なり。 婚礼に関しては....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
貧乏な日本には労働争議はぜいたくといい、中小企業者は死んで行ってもしかたがない、
金持ちは米を食って貧乏人は麦を食え、といったような性格の吉田内閣によっては、とう....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
の息子か」 「ええ、そうですわ。お父さんは昨年お亡くなりになりましたが、大変なお
金持ちで、譲さんはそこの一人息子ですわ。商船学校を今年卒業し、就職口も定りかけて....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
から、いつでもピイピイさ」と笑った。 「殺人犯だの、強盗だのなんかにはあんまりお
金持ちはいないんですものねえ、でも、あなたは金銭にかえがたい喜びがあるから、と、....
「鷺娘」より 著者:大倉燁子
口数も少なく万事控えめなのに反して、百合子はてきぱきとして負けずぎらいの強気だ。
金持ちのお嬢さんでふたりは学校以外にいろいろなことを仕込まれたが取り分け舞踊は両....