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金胎両部
「金胎両部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金胎両部の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
「ところが、わたしどもはそうは思わないんです。これが末世の証拠だと思うんです。
金胎両部なぞの教えになると、実際ひどい。仏の力にすがることによって、はじめてこの....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
峠を越して帰って行こうとするころには、気の早い一部の同門の人たちが本地垂跡の説や
金胎両部の打破を叫び、すでにすでに祖先葬祭の改革に着手するのを見た。全く神仏を混....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
額でも、例の二つの天狗の面でも、ことに口は耳まで裂け延びた鼻は獣のそれのようで、
金胎両部の信仰のいかに神秘であるかを語って見せているようなその天狗の女性の方の白....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
て物の自然溶け去りし後の如くなれば、人の造りしものともおもわれず、七宝所成にして
金胎両部の蓮華蔵海なりなどいう法師らが説はさておき、まことにおのずから成れる奇窟....