金蠅[語句情報] » 金蠅

「金蠅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金蠅の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
。あるやつは、笑いそうだった。しかめッ面をしているのがあった。夏は腐爛した肉に、金蠅がワン/\たかった。 人々は、一と目で、すぐ顔をそむけ、あとを見ずに通りす....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
れたものらしい。爪を剥がされた足の指から、今も血がしたたってい、その指の周囲を、金蠅が飛び廻っている。 頼母はやにわに刀を揮うと、二人を釣っている縄を切った。....
不在地主」より 著者:小林多喜二
の中からは、馬糞や藁の腐った匂いがムッと来た。暗がりから、ワア――ンと飛び上った金蠅の群が、いきなり令嬢の顔に豆粒のように、打ツかった。令嬢は「アッ!」と声をた....