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金離れ
「金離れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金離れの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
るまで、あらゆる階級の要求に応ずる設備が整っていた。そこへ以って来て、江戸ッ子は
金離れがいいと来ているからたまらない。川柳に……三人で三分無くする知恵を出し……....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
書を出版させるのに、どの出版屋を選ぶべきかという問題の決定ならば、同じことなら、
金離れの良い出版屋を選ぶに越したことはあるまい。これはどの村に鉄道を通すかという....
「栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
ンと突衿をすると一緒に、お君のすぐ顔の処へパフッと座ったお金は、やきもちやきな、
金離れの悪い、五十女の持って居るあらゆる欠点《けってん》を具えた体を、前のめりに....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
観ていると、小池には、深いずるさがあり、圭子の家に、相当の小金があると察し、また
金離れのよい圭子の性格を、それと悟って、わざと持ちかけている愚痴のようにもきこえ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
たたましく声立てて、囃し立てて、庄吉について出た。
「お盛んで――」
番頭が、
金離れのいい庄吉へ、揉手《もみで》をして御叩頭した。
「番頭も入った。テレツクテ....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
――、だって、あんないいパトロンを逃がしちゃ詰りませんから、第一家柄は立派だし、
金離れはいいし、またとない結構な人なんです。――それや、世間では不良なんて悪口い....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
のけるのでした。 『あの十三号はね、女給さんが逢いびきの場所に使ってたんですよ。
金離れがよくって、一ヶ月前納で、二年間も、ただの一度だって滞らせた事はないんです....