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釜石
「釜石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
釜石の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
も済むように順序よく、進んだ。尻屋《しりや》の燈台、金華山《きんかざん》の燈台、
釜石《かまいし》沖、犬吠《いぬぼう》沖、勝浦《かつうら》沖、観音崎《かんのんざき....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
時刻は同じ五時半より。地域は主として東北方面である。 七月十五日 ◯昨十四日は
釜石が敵艦隊のため艦砲射撃を受けた。本州艦砲射撃の最初である。 ◯昨十四日は、二....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
手許《てもと》に届いた。岩手県の方にいる友からはこの頃、便《たよ》りがなかった。
釜石《かまいし》が艦砲射撃に遇《あ》い、あの辺ももう安全ではなさそうであった。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
したがね、本当のところは宮古《みやこ》の港へ向けてお立ちになったんだが、その前に
釜石《かまいし》の港というのへお着きのはずなんだよ」 「
釜石の港というのは、ドコ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
読者の便宜のためというよりは、書く人の記憶の集中のために、まず地点を陸中の国、
釜石の港に置きましょう。人間のことを語るには、まず地理を調べてかかるのが本格です....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
立するまで、二度は帰るまいと立ち出た実家へ帰って、病をやしない、すこし快くなると
釜石鉱山へ行った。そこで三年もすごせば勘当息子の帰参が叶うという約束のもとに行っ....
「夏」より 著者:寺田寅彦
八月『東京朝日新聞』) 四 験潮旅行 明治三十七年の夏休みに陸中|
釜石附近の港湾の潮汐を調べに行ったときの話である。塩釜から小さな汽船に乗って美し....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
崎まで戻って、遠野街道をとり、岩手八日町に一日、岩手上郷に一日いて消息をたずね、
釜石へ廻って、そこに三日。それから北へ下って大槌の浦で二日。 宮古の津は諸国の....
「海嘯のあと」より 著者:田中貢太郎
壮い漁師は隣村へ用たしに往って、夜おそくなって帰っていた。そこは
釜石に近い某と云う港町であったが、数日前に襲って来た海嘯のために、この港町も一嘗....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
青年のころといえば、嘉永の頃なるべきか。海岸の地には西洋人あまた来住してありき。
釜石にも山田にも西洋館あり。船越の半島の突端にも西洋人の住みしことあり。耶蘇教は....
「山の人生」より 著者:柳田国男
たろうが、それへ来合せたとあるからには、すでに幾分の霊の力を認めていたのである。
釜石地方の名家板沢氏などでは、これに近い旧伝があって毎年日を定め、昔行き隠れた女....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
信州北部羽後の雄物川流域などにも、二系|相剋の跡を留めている。太平洋側では陸中|
釜石の附近がその一例であるが、山本鹿洲君の報告では、ササドリ及びアオバという他に....