針医[語句情報] »
針医
「針医〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
針医の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
、昔|根津《ねづ》の七軒町《しちけんちょう》に皆川宗悦《みながわそうえつ》と申す
針医がございまして、この皆川宗悦が、ポツ/\と鼠が巣を造るように蓄めた金で、高利....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
れは穗庵に聞いて薬もあるが、早稲田《わせだ》に鴨川壽仙《かもがわじゅせん》という
針医がある、其の医者が一本の針を眼の側《わき》へ打つと、其処《そこ》から膿《のう....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
もの》を与えて殺す」ともうす〉、これは虎をトテムとし祀る巫《かんなぎ》が虎装して
針医を兼ねたのだろ、支那でも東晋の李嵩涼州に牧だった時、微行すると道側の虎たちま....
「阿部一族」より 著者:森鴎外
んごのかみ》、阿部対馬守《あべつしまのかみ》の連名の沙汰書《さたしょ》を作らせ、
針医|以策《いさく》というものを、京都から下向《げこう》させる。続いて二十二日に....
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
を渡って、向島のお邸に帰った。 同じ頃の事であった。家従達の仲間に、銀林と云う
針医がいて、折々彼等の詰所に来て話していた。これはお上のお療治に来るので、お国も....
「新生」より 著者:島崎藤村
はよく遊びに通って来る一人の女の児に髪を結ってやっていた。その女の児は近くに住む
針医の娘であった。
「子供が居ないと、莫迦《ばか》に家《うち》の内《なか》が静か....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
が起って来る様子、薬を取寄せなまじい医者を聘んで顔を見られてはならんと、眼の悪い
針医を呼んで種々介抱致して、徐々お蘭に聞いたが、何うあっても訳を申しません、操が....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
この学校の向うに、後日《ごにち》あたしが生花《いけばな》を習いにいった娘の家で、
針医さんがあった。もすこしさきへゆくと、塀ぎわに堀井戸があって、門内に渡り廊下の....
「昔の盲人と外国の盲人」より 著者:宮城道雄
であった。 幕府の頃は日本では盲人の保護が非常に行き届いていて、音楽家の外に、
針医にも位がついていた。同じ頃の西洋の盲人の話を聞くと、あちらでは盲人は乞食より....