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針目
「針目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
針目の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風知草」より 著者:宮本百合子
せて」 手にとりあげて、それを見た。針めがそろっている。ひとつびとつは不器用な
針目だが、それは律気にそろっている。そろった
針目は、ひろ子の目に、重吉が坐らされ....
「金属人間」より 著者:海野十三
びかけたい。 一月十日 金属Qを創造する見込みのつきたる日しるす 理学博士
針目左馬太《はりめさまた》 次の語り手 右にかかげた日記ふうの感想文は、....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
に人ありて、目の下に声を懸けた、樵夫と覚しき一個の親仁。面長く髪の白きが、草色の
針目衣に、朽葉色の裁着穿いて、草鞋を爪反りや、巌端にちょこなんと平胡坐かいてぞい....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
どなかった。人がまっすぐ同じ縫目を連ねてゆくのが不思議にさえ思えた。私が縫うと、
針目はよたよた逼いまわっており、間に袋が出来たり襞が出来たりした。糊付けの仕事で....
「初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
ッと遊びにでも来た者のような気がした,するとまた娘の姿が自分の目には、洗い晒しの
針目衣を着て、茜木綿の襷を掛けて、糸を採ッたり衣を織ッたり、濯ぎ洗濯、きぬた打ち....