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「針葉樹林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

針葉樹林の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
統領として、属員人夫アイヌ約二十人、此春以来|此処を本陣として、北見界かけ官有|針葉樹林の調査をやって居るのである。別天地の小生涯、川辺に風呂、炊事場を設け、林....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
の花が、いじけながらも、黄色に二株ばかり咲いていた、時は七月末、二千|米突の峠、針葉樹林の蔭で! 苔一面の幹を見せて、森の樹の蔭には、蘭が生え、シシウド、白山....
山上湖」より 著者:豊島与志雄
青々と深々と広がっている。対岸は茫とかすんでいるが、近くの山々や半島は、黝ずんだ針葉樹林をちりばめて、眼がさめるほどの鮮かな紅葉である。 私は身も心も硬直する....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
眠から醒めてほの紅い角芽立ちを見せたまま※々とふる春雨を待っているさまだ。しかし針葉樹林も真ノ沢の上流のように頭上が暗い程には茂っていない、余程明るい感じがする....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
開している。其東に連る会津境の黒岩・孫兵衛・台倉・帝釈・田代の諸山は、一様に黒い針葉樹林に包まれて、秋らしい快い日の光に隈なく其半面を照されてはいるが、重苦しさ....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
殆ど急湍の連続である。彼に水成岩の美があれば、此に花崗岩片麻岩の美がある。常緑の針葉樹林が大井川峡谷の誇りであるならば、四時不断の雪渓は黒部川峡谷の誇りではある....