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釣床
「釣床〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
釣床の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
その声は、ひびの入った竹ぼらをふくと出てくる音に似ていた。そこで三郎は、ようやく
釣床の中で、眼をさましたのだった。すこぶるやかまし屋の艇夫長松下梅造の声だと分っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あきびん》を海に捨てれば、毒物を流して日本人を鏖殺《おうさつ》するの計画と怖れ、
釣床に疲れている水兵を見て異人は惨酷だ、悪事を為したものには相違なかろうが、ああ....
「勘平の死」より 著者:岡本綺堂
七はおさえ付ける。) (二) 和泉屋の奥の小座敷。正面の上のかたには三尺の
釣床、かけ花生けには白椿の一と枝がさしてある。それにつづいて奥へ出入りの襖。庭の....
「グーセフ」より 著者:神西清
暗くなって来た、間もなく夜だ。 無期帰休兵のグーセフが、
釣床から半分起きあがって、小声で言う。 「ねえ、パーヴェル・イヴァーヌィチ。こん....