釣棚[語句情報] » 釣棚

「釣棚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

釣棚の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
中の間《ま》の十二畳、蔵前の拭き込んだ板の間の方によって、茶だんすや菓子戸棚や、釣棚《つりだな》のある隅に大きな長火鉢がある。その前の座布団には、祖母か、父か、....
丹下左膳」より 著者:林不忘
まった四畳半のこしらえ。 茶立口、上|壇《だん》ふちつきの床、洞庫《どうこ》、釣棚《つりだな》等すべて本格。 道具だたみの前の切炉《きりろ》をへだてて、ある....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
その心を察し得た。留守ではないか、私もちょっとさみしかった。そうして、店の隅なる釣棚の高い処に、出額で下睨みをしながら、きょとりと円い目をして、くすりと笑う……....