鈴を張ったよう[語句情報] » 鈴を張ったよう

「鈴を張ったよう〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鈴を張ったようの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
よく判らなかったが、こうして顔と顔とを突き合わせて親しくその人をみあげると、その鈴を張ったような大きい眼、しっかりと結んでいる口もとに、犯し難い一種の威をもって....
少女病」より 著者:田山花袋
ほど美しい娘は東京にもたくさんはあるまいと思われる。丈はすらりとしているし、眼は鈴を張ったようにぱっちりしているし、口は緊って肉は痩せず肥らず、晴れ晴れした顔に....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
、狂女は、この深川の羽織衆の中にもそうたんとはあるまいと思われる美人で、白い膚、鈴を張ったような眼、じつに高貴な面ざしなのだ。 「どこの人だろう? まあ、可哀そ....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
》のお出額《でこ》で河童のような児《こ》だったけれど、お芳《よっ》ちゃんは色白の鈴を張ったような眼で、好児《いいこ》だった。私は飯事《ままごと》でお芳《よっ》ち....
魔像」より 著者:林不忘
さッ! と顔色を更《か》えたお妙は、二、三歩、泳ぐようにうしろによろめいて、鈴を張ったような眼で父親の顔を見上げた。急には口も利けないほど、打たれたような驚....
木と鳥になった姉妹」より 著者:小川未明
しいにはやさしかったけれど、姉にくらべると、快活なほうでありました。そして、目は鈴を張ったように美しく、唇の色はとこなつの花のように紅く、髪は黒く長く肩へ垂れて....