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「鈴鹿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鈴鹿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
多くのこどもを西国の名だたる山に、ほぼ間配《まくば》りつけた。比叡、愛宕、葛城、鈴鹿、大江山――当時はその名さえ無かったのだが、便利のため後世の名で呼んで置く―....
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
平々淡々の夫婦生活に入っていた。父はこのときもう死んでいた。 そのときの目的は鈴鹿を越してみようということであった。亀山まで汽車で来て、それから例の通り俥に乗....
乱世」より 著者:菊池寛
兵衛 服部|石見 松平|帯刀 成瀬|隼人正様 次いで、同月十八日、官軍の先鋒が鈴鹿を越えたという報をきくと、同文の嘆願書を隣藩亀山藩へ送った。 二十一日、鎮....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
、にわかに自信をなくし、すっかり自尊心を失いながら、とぼとぼと山を降り、やがて、鈴鹿峠の麓の茶店へ腰を下すと、 「お茶を一杯下さい」 ひどく心細い声で言った。....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
郎の起床を待った。 丹三郎の不仕鱈には限りが無かった。草津、水口、土山を過ぎ、鈴鹿峠にさしかかった時には、もう歩けぬとわめき出した。もとから乗馬は不得手で、さ....
田村将軍」より 著者:楠山正雄
ったのは、田村麻呂の時から、そうなったものだということです。 田村麻呂はその後鈴鹿山の鬼を退治したり、藤原仲成というものの謀反を平らげたり、いろいろの手柄を立....
女仙」より 著者:田中貢太郎
仙界ではそれが障碍になって、修行の邪魔になる。それに来年は、一級|仙格が進んで、鈴鹿の神になる事になっておるが、両親は今年が十三回忌に当るから、此の七月にまた法....
桜の森の満開の下」より 著者:坂口安吾
蛇足)という話もあり、桜の林の花の下に人の姿がなければ怖しいばかりです。 昔、鈴鹿峠にも旅人が桜の森の花の下を通らなければならないような道になっていました。花....
飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
が、舟でこの辺から出て伊勢熊野へ上陸、主力はそっちから攻めこんだようだ。伊勢から鈴鹿を越えたものと、熊野から吉野へ降りて大和へ攻めたものとあったらしい。神武天皇....
紫大納言」より 著者:坂口安吾
たる右兵衛尉斉明という若者を語らって、徒党をあつめ、盗賊の首領となった。伊勢の国鈴鹿の山や近江の高島に本拠を構えて、あまたの国々におしわたり、また都にも押し寄せ....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
々線香でもあげてくれ」 これが吉備彦の遺訓であった。 吉備彦は翌日家を出た。鈴鹿峠までやって来ると山賊どもに襲われた。山賊に斬られて呼吸を引き取る時こういっ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
ね」 「早い脚の奴は、日に三十五里、何んでもねえ。京を早立ちして、その夜の内に、鈴鹿を越えら。すると、亀山にゃあ、ちゃんと、仲間がいる。急用だっ、それっと、こい....
人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
たる生活を緩和せんが為にしばしば出でて里人を襲撃する。それが伝説化すれば戸隠山や鈴鹿山の鬼神となり、鬼が島のお話ともなる。そして平素その襲撃に悩まされた隣接村落....
澪標」より 著者:外村繁
、早朝の田園の風景は至って清明である。遥か北方に伊吹山が聳えている。北から東へ、鈴鹿山脈の峰峰が連っている。空は一面淡青色で、その一つの峰を中心にして、東の空が....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
町、もとはやはり産所と書いておった。もちろん今の住民にその子孫はあるまい。 伊勢鈴鹿郡枚田村算所(今も地図にその名がある)。 同国 一志郡中原村算所(同上)。同....