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鉄塔
「鉄塔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄塔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春の盗賊」より 著者:太宰治
思議がある。人為の極度にも、何かしら神意が舞い下るような気がしないか。エッフェル
鉄塔が夜と昼とでは、約七尺弱、高さに異変を生ずるなど、この類《たぐい》である。鉄....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
を云いあてた。 「J、O、A、K!」 神社の隣りに聳え立った、JOAKの空中線
鉄塔のあたりから、アナウンサーの声が大きく響いた。 弾薬函の傍に跼っている兵士....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
命じて、かの一件の記録を訂正させ、さらに紙銭十万を焚いて、かれらの冥福を祈った。
鉄塔神の霊異 蔚州の城内に寺があって、その寺内に
鉄塔神というのが祭られているが....
「藤の実」より 著者:寺田寅彦
はならないという証明も今のところなかなかむつかしいようである。 (昭和八年二月、
鉄塔)....
「科学者とあたま」より 著者:寺田寅彦
学の世界に縁のない科学教育者か科学商人の類であろうと思われる。 (昭和八年十月、
鉄塔)....
「北氷洋の氷の割れる音」より 著者:寺田寅彦
の秋を警告する桐の一葉の軒を打つ音のようにも思われるのである。 (昭和八年一月、
鉄塔)....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
行機が通る。駿河の富士や房総の山も見える日があろう。ついでに屋上さらに三四百尺の
鉄塔を建てて頂上に展望台を作るといいと思う。その側面を広告塔にすれば気球広告より....
「一坪館」より 著者:海野十三
いる。 「できるね。つまり鉄のビームを組んで、横にはりだせばいい。鉄橋や無線局の
鉄塔で、そうなっているものが少くない。ほら、ここに出ている」 「よし、これ式の一....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
しまった。坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル吊下げ式の運搬器も、その
鉄塔も、爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れになった鋼索が、赤い土のあいだか....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
と、その飛行甲板が大きな屋根のように見える。 飛行甲板の下は、太い数十本の組立
鉄塔で支えられている。その
鉄塔は水面下に没していて下はよく見えないが、話によると....
「津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
る。前の津浪に遭った人でも大抵そんなことは知らないそうである。 (昭和八年五月『
鉄塔』)....
「札幌まで」より 著者:寺田寅彦
何条二十何丁の長閑さを羨まなくてもすむことになったわけである。(昭和七年十一月『
鉄塔』)....
「言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
「
鉄塔」第一号所載|木村房吉氏の「ほとけ」の中に、自分が先年「思想」に書いた言語の....
「学問の自由」より 著者:寺田寅彦
う事実が、あるいは何かの参考になるかもしれないと思うのである。 (昭和八年九月『
鉄塔』)....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
らしいとはお思いになりませんか。推摩居士が、真実竜樹の化身ですのなら、何故南天の
鉄塔を破った時のように、七粒の芥子を投げて、密室を破らなかったのでしょう」 「成....