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鉄工
「鉄工〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄工の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
っている。更に、ドイツは世界戦争で負けて減茶々々になったと思っているが、クルップ
鉄工場などは平時の十倍もの純益をあげている。それだけ又我々の生活もお蔭《かげ》を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
人間たちは、霜の花で飾られたこの小船にハイムダルの亡骸を収め、それに様々な高貴な
鉄工品や金銀細工を満載した。小船は、始めに来たときと同じように、目に見えぬ橈の力....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の直ぐ裏では、日米両国の戦備が、驚くべき速度と量と形とに於て、進められて行った。
鉄工場には、官設といわず、民間会社と云わず、三千度の溶鉱炉が真赤に燃え、ニューマ....
「地中魔」より 著者:海野十三
とで、ちょっと知っているのだよ」 「はて、何を知っているのじゃ」 「この前、地下
鉄工事が僕んちの近所であった。僕んちは日本橋の真中だ。始めは赤い土、黒い土ばかり....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
産業の合理化」の糸を実際に操っているものは「銀行」だった。 例えば銀行が沢山の
鉄工業者に多大の貸出しをしている場合、自分の利潤から云っても、それ等のもの相互間....
「海」より 著者:梶井基次郎
夜のひき明けにかけてひどい暴風雨があった。明方物凄い雨風の音のなかにけたたましい
鉄工所の非常汽笛が鳴り響いた。そのときの悲壮な気持を僕は今もよく覚えている。家は....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
党はむりやりにそれを遠い郊外へ持って行ったのだった。 セン・ドニはパリの北郊の
鉄工町だ。そしてそこの労働者はもっとも革命的であり、そこの集会はもっとも盛大だろ....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
門前で車を降りた私達は、真直ぐにK造船所の構内へやって来た。事務所の角を曲ると、
鉄工場の黒い建物を背景にして、二つの大きな、深い、乾船渠の堀が横たわっている。そ....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
だっ広い三十坪ばかりの部屋だった。沢山の器械棚が壁ぎわに並んでいた。隅には小さい
鉄工場ほどの工具機械が据えつけてある。それと反対の東側の窓ぎわには紫色の厚いカー....
「空襲警報」より 著者:海野十三
着剣をした警戒兵がドヤドヤと入ってきて、扉の脇に立つ。――防衛司令部の中はまるで
鉄工場のように活発になった。 暁の夢を破られた市民は、ドッと外にとびだした。サ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
。松枝はともかくも女学校を終らせて嫁にやらねばならぬ。僕はこの三人の費用のために
鉄工場の金および家と土地を売払った金の全部をもって当てたい。 進も今のような時....
「母たち」より 著者:小林多喜二
て、あわてたそうよ。 夜が明けてから、お前が可愛がって運動に入れてやった「中島
鉄工所」の上田のところへ、母が出掛けて行ったの。若しも上田の進ちゃんまでやら」と....
「雪の夜」より 著者:織田作之助
べるのが毎晩のことで、何をする男かと、あやしまぬものはなかったのである。松本自身
鉄工所の一人息子でべつにけちくさい遊び方をした覚えもなく、金づかいが荒いと散々父....
「眠い町」より 著者:小川未明
ぐうぐうと寝こんでしまいました。 ケーは、汽車に乗ったり、汽船に乗ったり、また
鉄工場にいったりして、この砂をいたるところでまきましたから、とうとう砂はなくなっ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
石炭の売込みに飛び込んだ。ふろ屋、精米所、ガラス屋から、日立造船の前身である大阪
鉄工所、稲畑染工所、尼崎汽船などの大ものにも取組んでいった。長谷川合名会社は間も....