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「鉄筋コンクリート〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鉄筋コンクリートの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第五氷河期」より 著者:海野十三
が倒壊した。雪の重味が、いよいよ屋根のうえから加わったのであった。人々は争って、鉄筋コンクリート建の小学校やビルの中へ殺到した。 食糧と燃料の不足が、いちだん....
深夜の市長」より 著者:海野十三
物について述べることを忘れていた。風変りな建築物といったが、それはよく町中でみる鉄筋コンクリートの太い烟突を想像して貰えばいいと思うが、それと殆んど同じような感....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
四五歳にみえた。 この紳士は、構内を物静かに歩いて行った。それは五階建ての白い鉄筋コンクリートの真四角なビルディングが、同じ距離を距てて、墓場のように厳粛に、....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の廊下が、どこまでも続いていて、なにが通るのか、軌道が敷いてあった。地面を支える鉄筋コンクリートの太い柱は、ずっと遠くまで重なり合って、ところどころに昼光色の電....
青服の男」より 著者:甲賀三郎
の夕刻東京に着いた。先ず第一に訪ねたのは小浜信造のいるアパート緑荘である。緑荘は鉄筋コンクリートの宏壮なアパートだった。信造は茅ヶ崎にいて留守なのは分り切ってい....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
初夏をむかえんとしている。 紺碧の空に、真赤なアカグマ国の旗がひるがえっている鉄筋コンクリート建の、背はそう高くないけれど、思い思いの形をしたビルディングが、....
地球要塞」より 著者:海野十三
、二人の驚いたこえが、再び高声器の中に入ってきた。 「あっ、ここから逃げたんだ。鉄筋コンクリートの壁に、こんな大きな穴が開いている。これは、今開けた穴だ。それに....
四次元漂流」より 著者:海野十三
の日は電灯をつける事が厳禁されていたので、夕暗は遠慮なく書類机のかげに、それから鉄筋コンクリートを包んだ白い壁の上に広がっていった。 課長の机の上には、雪子学....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
ままで明るかった海面が、ずんずん暗くなってゆきます。西の空には、鼠色の厚い雲が、鉄筋コンクリートの壁のようにたてこめているので、大変早く夕闇が翼を伸ばしはじめま....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
は水面下に没していて下はよく見えないが、話によると一本一本のその鉄塔は下に大きな鉄筋コンクリートのうきによって浮かんでいるのである。 しかしそのままでは、風浪....
空襲警報」より 著者:海野十三
五トンの爆弾を積んでいるはずだ。爆弾にもいろいろあるが一トンの破甲弾なら、十階の鉄筋コンクリートのビルディングも、屋上から一階まで抜けてメチャメチャになる。しか....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
交通巡査の動的美 私はこのごろ交通巡査というものに興味を感じている。 それは鉄筋コンクリートの建築の、アスファルトの舗装道路の、電車の、自動車の、その他のあ....
学生と教養」より 著者:倉田百三
念の積木細工ではなくして、活きた人間存在の骨組みある表現なのである。この骨組みの鉄筋コンクリート構造に耐え得ずして、直ちに化粧煉瓦を求め、サロンのデコレーション....
」より 著者:犬田卯
上、ないし児童の保健上、現在のような雨漏り吹き通しの校舎はよろしくない――立派な鉄筋コンクリート二階建の校舎を近村に誇ろうではないかというようなのが、村当局一般....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
如電という言葉は必ずしも誇張ではないことを感じた。 僕の通っていた第三中学校も鉄筋コンクリートに変っている。僕はこの中学校へ五年の間通いつづけた。当時の校舎も....