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鉄索
「鉄索〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄索の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
橋にまで躍りあがってくる。 当直下士官は、すっかり雨合羽に全身をつつみ、胴中を
鉄索にしばりつけて、すっくと立っている。 頭巾の廂からぽたぽたと潮のしずくが垂....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
てやり、さてこの水をどうして引きあげるかと見ていると、手桶を要求しないで、大きな
鉄索を突き出した、こんな大きな
鉄索で手桶が縛れるものかと冷笑しているうちに、その....
「十六日」より 著者:宮沢賢治
すぐ川下《かわしも》に見える鉱山《こうざん》の方を見た。鉱山も今日はひっそりして
鉄索《てつさく》もうごいていず青ぞらにうすくけむっていた。嘉吉はせいせいしてそれ....
「日記」より 著者:宮本百合子
。桑畑つづきの小道を通ったとき、ほんとに山に来たらしい快い心持がした。モーターで
鉄索を廻し、それに小さいボックスをつるして、薪炭、米などの類を、三四里向うの村か....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
境には切明があって、六林班から半日で皇海へ往復される。上州峠の上州側には六林班の
鉄索運転工場がある。今は其処の伐採中で、八林班の方は既に植林済みとなって、人は入....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
でも番場島あたりに鉱山の派出所が新に建てられて、電話も其処まで通じているし、近く
鉄索工事に取り掛る筈だという。其人達が足早に伊折方面を指して、谷の曲り角に見えな....