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「鉄製〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鉄製の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
うに気息《いき》苦しそうにきしみ始めていた。と思う間もなく突然暗い物隅から細長い鉄製らしい棒が走りでて、眼の前の鐘を発矢《はっし》と打った。狭い機械室の中は響だ....
地球を狙う者」より 著者:海野十三
は胆を潰した。 恐ろしい予感 博士は、仕損じたりと思ったのか、こんどは望遠鏡の鉄製の架台《かけだい》を手にもって、ぶんぶんふりまわしながら僕に迫ってきた。 「....
深夜の市長」より 著者:海野十三
きだす目も昏むような真青な火焔をズバリと金庫の扉にさし向けた。遉がに堅きを誇る鋼鉄製の扉も、この高熱火焔に会っては一とたまりもなく、パチパチと火花は四方に飛散し....
人間灰」より 著者:海野十三
スやネオンやアルゴンなどの高価なガスがドンドン出てきて、圧力計の針を動かしながら鉄製容器の中へ入ってゆくのが見えた。 工場はあまりに広すぎた。署長の腰骨が他人....
海底大陸」より 著者:海野十三
のに気がついて、急いで僚機にあいずを送った。 大西洋上の波浪にあらわれている鋼鉄製の怪物は、一体何ものであろう。 二機の偵察機は、変妙な怪物を追うため、ぐっ....
地球盗難」より 著者:海野十三
もし出ようものなら、彼の生命はなかったかも知れない。 怪しきドクトルは、再び鋼鉄製の戸棚の前に立った。そして暫く考えこんでいたが、やがて何思ったものか持ってい....
超人間X号」より 著者:海野十三
るような音がした。 「だめだ。はいれやしない」 大きな音がして、煙の中から、鋼鉄製《こうてつせい》の首がとんできて、壁にあたり、がらがらところげまわった。その....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
、それから徐々にその洋杖を奥の方へ深入りさせた。すると発止と音が鳴ったと思うと鋼鉄製の洋杖が石突のところから五寸ばかりが、すっぱりと切れて飛び、壁にあたってから....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
は、たとい、あの何万の原地人が攻めて来ても、われには人造人間戦車隊があるんだ。鋼鉄製の人造人間に命令電波をさっと送れば、たちまち鋼鉄の戦車となって、貴様たちを、....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
は千ちゃんが腰をふかくうずめている。 操縦席と計器盤と自動式操縦ボタンとが、鋼鉄製の大きなかごのようなものの中にとりつけられている。そのかごは、外側に二本の軸....
怪塔王」より 著者:海野十三
きつけ、とうとう火をのこりなくたたき消してしまいました。 火だるまの種となった鉄製のナイフは、青江三空曹の焼けぬけたポケットから、ぽこりと下におちていきました....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
でぴしりとキンチャコフの脳天をなぐりつけた。その右手は、ただの手ではなかった。鋼鉄製の義手だった。キンチャコフは獣のような悲鳴をあげると、へたへたとゴンドラの底....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
のほどを、今、思い知らせてやるぞ」 リーロフ大佐は、酔った勢いも手つだって、鋼鉄製のスパナーを、目よりも高くふりあげた。 たくましい水兵たちは、太刀川をおさ....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
て、もうどうでもいい」 「じゃあ、この棺桶は、じつにすばらしいですなあ。オール鋼鉄製の棺桶ですぞ。棺桶てえやつは、たいていお一人さん用に出来ていますが、軍曹どの....
人造人間事件」より 著者:海野十三
たのは、器械棚と並んで大きな棺桶を壁ぎわに立てかけたような函の中に納まっている鋼鉄製の人造人間であった。それは人間より少し背が高く中世紀の騎士が、ふたまわりほど....