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鉱脈
「鉱脈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉱脈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
余は此の意外の所へ、意外の事で来た為に、此の様な密事を知る事が出来るのだ、云わば
鉱脈に掘り当てた様な者だから余は何処までも此の脈を手繰って、鉱のある丈は掘り盡さ....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
川ははっきりした事をいわないので、憶測を交えた噂がいろ/\と伝えられた。或者は、
鉱脈を掘り当てる為だといい、或者は温泉を掘る為だといい、或者は登山鉄道でも敷くつ....
「惜別」より 著者:太宰治
な乱であった。自分は翌年の十二月、礦路学堂を卒業したが、鉱山技師として金銀銅鉄の
鉱脈を捜し出せる自信は無かった。自分がこの学校に入学したのは、鉱山技師になりたい....
「土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
、地下百尺ごとに、横坑を穿ち、四百尺から五百尺、六百尺、七百尺とだん/\下へ下へ
鉱脈を掘りつくし、現在、八百尺の地底で作業をつゞけている。坑外へ出るだけでも、八....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
の月世界にいて、この場を荒したことを知ったら、そんな軽いため息だけではすむまい。
鉱脈《こうみゃく》へ前進 さあ、ルナビゥムがぬすまれた今、どうしたら一番いいで....
「雪魔」より 著者:海野十三
、その山がどこかというのが秘密なのではあるまいか。そしてその山からは、やがて尊い
鉱脈でも発見される見込みがあるのではなかろうか。 そう考えた彦太は、また遠慮な....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
は時計屋敷の真下だったことである。爆発の跡を探しているうちに、大地が掘れて、その
鉱脈のあるのが発見された。 もう一つは、八木君を救ってこの屋敷の秘密を教えた怪....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
ないだろうが、あの大将は、じつはもう一人の仲間と協力して探しあてた或る重要資材の
鉱脈のことを、内緒にしているんだ。その仲間というのは、山の中で縊死自殺の形で白骨....
「地球要塞」より 著者:海野十三
空中から資源をとるのもいい。海水から金《きん》を採るのもいいだろう。海底を掘って
鉱脈を探すのもいい。しかしやっぱり足りなくなる日が来るのだ。そのときはどうするつ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ャアリング・クロス――あまりに多くの不可思議を見てきた町。 新々あらびや夜話が
鉱脈のように地底を走っている往来である。 何とたくさんの物語の主人公と女主人公....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
わりに到着したのだった。これまでの努力の総額の利を収めていた。切り開いた音楽上の
鉱脈をあまりにたやすく掘りつくしていた。そして公衆が、もとより遅《おそ》まきなが....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
生が形造られてる不可思議なる石塊をいかによく刻まんとするもむだである、運命の黒き
鉱脈は常にそこに現われて来る。
二 ジャン変じてシャンとなる話
ある朝マド....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
ち着いた声で、そう言った。 「実を言うと、グレプニツキーをはじめ、島の頂きにある
鉱脈に惑わされたのじゃ。あれは、黄銅といって、色は黄金に似ているとはいえ、価格に....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
なるほど、黄金の気を強く感じ、必ずねいろが変化する。つまり一層微妙になるのだ。で
鉱脈を探る時など、よく鉱山の山師などは、笛か鼓を持って行って、それを奏して金の有....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
れた。最近国立公園区域でも鉱区が許されるという法令が出て以来、すでに有望視される
鉱脈が相当に発見されたと書いてあって、林間に天幕を張って探鉱に従っている写真版ま....