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銀襖
「銀襖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銀襖の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りなさい」 「それは有難う存じまする」 七兵衛が通された部屋には、古色を帯びた
銀襖《ぎんぶすま》があって、それには色紙《しきし》が張り交ぜてある。昔からこの地....
「寄席行灯」より 著者:正岡容
なってくることが仕方がなかった――。これがあたしの思い出の第一。 本郷の若竹の
銀襖を、晩夏の夜の愁《かな》しみとうたいしは、金子光晴君門下の今は亡き宮島貞丈君....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
とり――今では細川家の馬廻役をいたしておるもので」 と、慇懃なことは、床の間や
銀襖をひかえた客間の応対と変りもなかった。 武蔵は、いよいよ、不審にたえない。....
「むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
、故意と人の余り出入しない奥書院に通しました。彼は私の好意を謝しながら自ら立って
銀襖を開け放ち、立聴きされない用心などをしていましたが、広い座敷に床の間を背にし....