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「銃剣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

銃剣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
んぱつ》を結ばれたまま、枯柳《かれやなぎ》の根がたに坐っていた。 田口一等卒は銃剣をつけると、まず辮髪を解き放した。それから銃を構えたまま、年下の男の後《うし....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
米国空軍の暴虐振りに対して、どうにも我慢ができなかったのだった。 戒厳令下に、銃剣を握って立つ、歩哨たちも、横を向き、黙々として、声を発しなかった。彼等にも、....
」より 著者:海野十三
私の頭の上から、そのムカムカする蓮池が逆さまになって降って来たのだ。私の横腹は、銃剣のような蠅の爪でプスリと刺しとおされた。 「ぎゃーッ。――」 そこで私は何....
地球要塞」より 著者:海野十三
思う。 そんなことを考えているとき、入口ががちゃりと鳴って扉《ドア》があいた。銃剣をもった衛兵が、扉をひらいたのだ。 (おお、司令長官ピース提督だな) 私は....
火薬船」より 著者:海野十三
である。 「な、なにをッ」 「なにをじゃないぜ。さっきお前は、もうすこしで水兵の銃剣にいもざしになるところじゃった。あぶないあぶない」 この丸本という水夫は、....
怪塔王」より 著者:海野十三
き、空には尻尾を赤く塗った海軍の偵察機が舞い、それを背景にして、浜べには陸戦隊が銃剣をきらめかして警戒をしているのです。 しずかなほんの漁村にすぎなかったこの....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
け」 見ると、部屋のすみの入口に、覆面、黒の法服のようなものをまとった大男が、銃剣を持った水兵を従えて、じっと、こちらを見つめているのである。 「太刀川君、ど....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
下の手をぐっと握って、 「杉田、よく辛抱していたな。それでこそ、真の日本男児だ。銃剣をとって、敵陣地におどりこむばかりが勇士ではない。報国の大事業のため、しのぶ....
電気鳩」より 著者:海野十三
ゆきました。 「こら、少年まて。どこへゆくんだ」 思いがけない立木のかげから、銃剣をかまえた敵兵がとびだしました。 「……」 高一は口をきかないで、かごのり....
琵琶伝」より 著者:泉鏡花
けて、仰様に咽喉仏を示したるを、謙三郎はまたたきもせで、ややしばらく瞶めたるが、銃剣|一閃し、暗を切って、 「許せ!」 という声もろとも、咽喉に白刃を刺されし....
しっかり者のすずの兵隊」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
だいでした。なぜならみんなおなじ一本の古いすずのさじからうまれたからです。みんな銃剣をかついで、まっすぐにまえをにらめていました。みんな赤と青の、それはすばらし....
人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。そこここのたかい塔で、大らっぱを吹きたてました。そのなかで兵隊が、旗を立てて、銃剣をひからせて行列しました。 さて、それからは、まいにち、なにかしらお祝ごと....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
きで、おもてには、舟で通りすぎる人たちのほうにむいて、木製のふたりのへいたいが、銃剣肩に立っていました。 ゲルダは、それをほんとうのへいたいかとおもって、こえ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
中の一時すぎ、窓や台所から乱入した二十五、六名の兵隊によってゆり起された。そして銃剣で、抵抗すれば撃つとおどかされながら、同宿の者数名とともに戸山ヶ原騎兵連隊の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
も兵の教育には最大の興味を感じていたのであるが、会津の数年間に於ける猛訓練、殊に銃剣術は今でも思い出の種である。この猛訓練によって養われて来たものは兵に対する敬....