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銕
「銕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銕の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
城の神を駆使したり、前鬼後鬼を従えたり、伊豆の大島から富士へ飛んだり、末には母を
銕鉢へ入れて外国へ行ったなどということであるが、余りあてになろう訳もない。小角は....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
飛騨山中、四国の祖谷山中などの藤蔓の橋の渡り心地がまさに斯様であろう。形ばかりの
銕線の欄はあるが、つかまってゆる/\渡る気にもなれぬ。下の流れを見ぬ様にして一息....
「三年たった今日」より 著者:宮本百合子
た東宝にもちこんで、近代的な社会感覚をもっている従業員たちを追いはらっている渡辺
銕蔵が、教員の資格審査委員の一人であるという事実は、見のがされてはならない。手の....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
化性の低いスター中心に作った第二組合に、安価なエロ・グロ・剣劇映画を作らせ(渡辺
銕蔵社長の宣言)第一組合を無活動におとしいれ数百名のくびきりを行った。 輸入映....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
たる高閣雲に聳《そび》え。打ち繞《めぐ》らしたる石垣《いしがき》のその正面には。
銕門《てつもん》の柱ふとやかに厳《いか》めしきは。いわでもしるき貴顕の住居《すま....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、草野坦々、幾千里なるを知らず。眼界一点の山影を見ざるもまた壮快なり。 路出空処
銕車走、一抹流雲是汽煙。 (道は市街を出てさらに平坦に、山や河のさえぎるものもな....
「山の人生」より 著者:柳田国男
ちで、岩窟の底に潜んで永く再び出でなかった。その他の地方の多くの類例に至っては、
銕の針に傷けられて命終るといい、普通には穴の口に近よって人が立聴きするとも知らず....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
でした。この水を掬んで歯をお染めになろうとすると水の色が赤錆色であったので、また
銕漿水という名前もありました。お社はその泉の前の岩の上にあり、御神体は筆を手に持....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
ど前からなくなって、まだそういう事を聴いていない人があり、あの雀の頬の黒い斑が、
銕漿のよごれだという話をしても、笑いたくならぬ者がだんだんと多くなってきた。しか....