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銭座
「銭座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
銭座の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
の愛を一番余計に受けたものは何と云っても「初ちゃん」である。「初ちゃん」は芝の新
銭座からわざわざ築地のサンマアズ夫人の幼稚園か何かへ通っていた。が、土曜から日曜....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うのは二人の中に去年生れた郁太郎《いくたろう》で、この三人が住んでいるのは、芝新
銭座の代官江川太郎左衛門の邸内のささやかな長屋です。 あれから四年後、二人の生....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
面目に出られたので、つい源介も真面目に云った。 「はい、ちょっと主人の用事で、新
銭座の方まで参りましたところ後から従けて来た悪者に、……」 「ナール、空地でとっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す。 しかしながら約定《やくじょう》の時刻にも赤羽橋へ来るということもなく、新
銭座の家へ行って見れば、家の中はさんざんであるのに、子供が一人、声を涸《か》らし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ょう》」だとか、「奇特孝心者《きとくこうしんもの》の控《ひかえ》」だとか、松本新
銭座の銭だとかいうものは、いちいち手に取って熟覧した上に、三村道益が集めた薬草の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》ノ息子熊トイウ者ト大喧嘩ヲシタガ、熊ヲ二階カラ下ヘ投ゲ出シテヤッタガ、ソノ時、
銭座ノ手代ガ二三人来テ熊ヲ連レテ帰ッタガ、少シ過ギルト三十人バカリ、長鍵デ来テ佐....
「梅若七兵衞」より 著者:三遊亭円朝
席申上げます。えゝ此の梅若七兵衞という人は、能役者の内狂言師でございまして、芝新
銭座に居りました。能の方は稽古のむずかしいもので、尤も狂言の方でも釣狐などと申す....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
敷出入りの飛脚らしい五十男が、 「ようございます、たしかに、私が今夜のうちに、新
銭座の江川様へ、このお馬だけはお届け申すことにしますから、旦那様、どうかごゆっく....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
させてもらった。その内従弟の中行は三田の慶応義塾へ入塾した。私と由井氏とは芝の新
銭座の或る人の坐敷を借りて寓居した。三度の食事はその頃始まっていた、常平舎という....
「中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
しません。 この竜之助が侘住居をしているのは、どういうところかというと、「芝新
銭座の代官江川太郎左衛門の邸内の些やかな長屋」と書いてある。そうして竜之助は、江....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
三月三日、桜田の一条を語りければ、一船ここに至りて皆はじめて愕然たり。 予が新
銭座の宅と先生の塾とは咫尺にして、先生毎日のごとく出入せられ何事も打明け談ずるう....
「慶応義塾新議」より 著者:福沢諭吉
べし。ずいぶん手軽に滞留すべき宿もあるべし。 一、社中に入らんとする者は、芝|新
銭座《しんせんざ》、慶応義塾へ来り、当番の塾長に謀《はか》るべし。 一、義塾読書....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
将軍|慶喜《よしのぶ》東帰して、江戸城内外戦火を予期して沸騰するさなかから、芝新
銭座《しばしんせんざ》に「慶応義塾」が産声《うぶごえ》をあげた。動乱最中とて地所....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
上にあがって、しきりに上野のほうをみているようすですが、諭吉は、慶応義塾をこの新
銭座にうつしたことが、いかによかったかと、ひそかにかんがえるのでした。 諭吉は....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
二月に至り、さらに六条村手下大西屋庄左衛門・大和屋喜三郎・住吉屋安兵衛より、旧|
銭座跡開発のことを思い立ち、天部・川崎・蓮台野等の仲間村にも故障なき旨年寄の連署....