» 錐揉

「錐揉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

錐揉の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
火星探険」より 著者:海野十三
まで無事進空を続けていた宇宙艇であったが、火星の高度二万メートルのところから急に錐揉《きりもみ》状態に陥って煙の尾を曳きながら墜落を始めたのだ。 老博士以下の....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
飛んでくる! 丁度、そのとき、異様な響をたてて、一台の飛行機が、火焔に包まれ、錐揉みになって、落下してきた。焼けのこった機翼の尖端に、チラリと、真赤な日の丸が....
富士」より 著者:岡本かの子
自分から離して、冷やかに眺めて捌《さば》き、深く自省に喰い入る痛痒《いたがゆ》い錐揉《きりも》みのような火の働き、その火の働きの尖は、物恋うるほど内へ内へと執拗....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
鏨様のものが兇器らしいが、それも強打したのではなく、割合|脆弱な縫合部を狙って、錐揉み状に押し込んだと云うだけだ。所が見た通り、それが即死に等しい効果を挙げてい....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
斗返りし、斜立したるまま静止し、又は行歩し、丸太転び、尺蠖歩み、宙釣り、逆釣り、錐揉み、文廻し廻転、逆反り、仏倒し、うしろ返り、又は跳ね上り、飜落するなぞ、恰も....